今日は二本立て

 キャラメルボックスの劇団創立20周年記念公演2『広くてすてきな宇宙じゃないか』『僕のポケットは星でいっぱい』を見てきました。
 1本1時間、というハーフタイムシアター。気軽に見られるのはいいんだけど、時間半分なのにお値段が一緒、というのがちょっと解せませんな(笑)。まぁ、1本のお芝居にかかる費用は同じなのでしょうけど。
 シアターアプルの上のコマ劇場で公演中の「You will Rock You」1回目公演が終わった後に1本目が始まり、2回目公演が始まる前に2本目が終わる、という「You will Rock You」公演に左右された公演でした。だって上からの騒音が結構うるさいんだもん(笑)
 一口に言うと、『広くて・・・』は、サイボーグのおばーちゃんがお家にやってきた家族愛モノ、』『僕の・・・』は少年が一歩大人になった成長モノ、って言えるのかな?
 『広くて・・・』の方が泣けました。ダメなんですよ、家族愛モノって。それにサイボーグの悲喜こもごもが加わるんだから、泣かないはずがない、って感じでした。1時間モノだったからお話もとってもシンプルで、最近長い芝居(3時間くらい)にちょっと疲れていた私には返って新鮮に写りました。が、やっぱりストレートすぎかなぁ。レンタルされたサイボーグのおばーちゃんに反抗する末娘が中心のお話だったのですが、他の家族についても見てみたかったなぁ、というのが正直なところ。
 『僕の・・・』は、『広くて・・・』に出てくる3人兄弟の真ん中カシオくんのお話。彼がお母さんの病気を治すために未来にタイムスリップして・・・というSFファンタジー。小さいカシオ君の為に、大きくなったカシオ君が協力するお話で、見た直後はそうでもなかったけど、じわじわ〜っと、心が温かくなりました。これもやっぱり1時間だからストレートなお話ではあるんだけど、小さいカシオ君だけでなく大きいカシオ君や周りの大人たちにうま〜くスポットが当たっていて、深みがあったように感じました(←ちょっとえらそう)。
 キャラメルって大当たり!はあんまりないんだけど、いっつも手堅くまとめてるよなぁ、って思います。安心して見ていられる、っていうのかな。さすが20年続いているだけあるなぁ。