マツケンさいこー!(爆)

 タイトルに惹かれて
踊る!親分探偵〜・マツケンサンバが謎を解く!?下町の元組長が探偵として悪党を一刀両断!人情厚い親分と子分衆が殺人事件の謎に迫る!愛娘との絆に思わず涙…」
 見ちゃっいました(笑)。
 これが以外と(失礼)面白かったのですよ〜♪


 物語は「知り合いのやくざさんに浅草案内している間に奥さんに死なれてしまった橋健親分*1が、子分たちにこんな思いをさせてはいけないといきなり組を解散する」所から始まります。
 心優しき親分は子分達の再就職先を頑張って探した結果自分の分は見つけられずに、やっとついた仕事がスーパーでぬいぐるみに入っての営業。そしてその格好のまま元子分たちの様子を見て回る優しい親分。泣かせます。って、本当にぬいぐるみの中にマツケンさんが入っているかは疑問ですが(笑)。
 でもやっと見つけた仕事なのに、仕入先にリベートを要求するスーパーの店長(?)を殴って一発解雇。さすがは由緒正しい渡世人。って、渡世人って言葉、今時の若いモンはしってるんでしょうか?
 で、元子分が殺人容疑で捕まって、その事件の真相を暴いていって・・・というお決まりのストーリーなのですが、見てて感心しました。エピソードに無駄がない(笑)。
 知り合いの好意でおでん屋のおやじになった橋健親分。「娘が結婚相手を連れてきて・・・」ってつぶれてしまったよっぱらい客への対応も人情たっぷりで、単なるおでん屋演出かと思ってたその親父(正確には娘)が、後半暴かれるもう一つの事件に絡んでたのを見たときには、すげぇ、と本当に感心しました。
 ストーリー自体は、どんでん返しもなくいたってシンプルなものでしたが、事件にちょっと絡めて親子のふれあい物語とかヤクザの初恋物語とか、ちょっといい話的なものがプラスされてて私的にヒットでした。
 娘がバレエを習いたいと言い出した時に、すごーくわざとらしくヤクザ演技で反対していた橋健親分がどーやってサンバを踊るのか、という命題にも、
「本日オープンする探偵事務所*2の宣伝の為浅草サンバカーニバルマツケンサンバⅡを踊る」
 という解決策を見せてくれて・・・あぁ。本当にすげーや。いやいや。無理やりだなんて思ってませんよ? これっぽっちも。
 ただ、橋健親分がサンバを踊っているのを娘に見せていた協力者「高島礼子*3

「おとうさん、あかねちゃん*4に言っているのよ。バレエ嫌いじゃないって」


 という台詞には、納得しかねますなぁ。その後の、

「・・・違うよ。バレエとサンバは違うもん」


 という娘の台詞に非常にうなずいちゃいました(笑)
 その娘もしまいには親分とサンバを踊って大団円。やっぱり人情話はこうじゃなくっちゃw


 それにしても、「早々に職をクビになっていた子分やおでん屋をクビになった自分の為にオープンした探偵事務所」とか「親分に惚れて付きまとっている女フリーカメラマン」等、続編につながるキーワード満載ですよ。
 子分達も非常に個性的な人達ばかりで(麿赤児小倉久寛など)キャラが立ってて面白かったな〜。・・・特に今回のメイン子分(笑)大倉孝二さん、好きなのですよ〜♪ ドコモのCMがキュートです(はぁと)
 どうせいつかは廃れるんだから踊りはなくてもいいので(おい)、親分探偵だけでも続けてくれないかな〜

*1:松が橋になった模様

*2:事件調査の為連日休業をしていたら、おでん屋の親父に怒られてクビになったw

*3:以前親分に助けられて以来親分に惚れたフリーカメラマン役

*4:娘の名前