リトルショップ・オブ・ホラーズ見ました♪

 B級臭がぷんぷんとするタイトルと、ちょっと伝え聞いた「おばけ花が出る話らしい」というネタからmずっと見たいと思っていた舞台、「リトルショップオブホラーズ」をやっと見ることができました。
 
  

 謎の中国人のお店で手に入れた正体不明の植物。人生全てにおいてぱっとしない主人公シーモア*1は密かに憧れている花屋の店員仲間オードリー*2の名前をとって「オードリーII」という名前をつける。「オードリーII」が来てからお店は大繁盛、シーモアもラジオや雑誌の取材に引っ張りだこ。でもこの「オードリーII」、実は吸血植物だったのです。徐々に本性を現し、シーモアに血を要求し始めて・・・

 
 というのが大体のあらすじ。
 これだけ書いただけでもレレレですが、ラストが本当にレレレそのもので・・・もう手を叩いて喜んでしまいました、ラストシーン。すげーんだ。最後は5mに育つんだもん「オードリーII」*3。んで、周りには彼女に食べられた人が花人間のコスチュームで*4現れるんですよ。途中から「どんな結末になるんだろう?」と頭をひねりながら見ていたのですが、まさかあんなラストとは・・・。映画版だとどう表現されてるんだろう。舞台ではめっちゃでっけービニール臭ぷんぷんのオードリーに笑いましたw
 
 「オードリーII」の声は和田アキ子
 こないだ見た特番*5で、「今までのオードリーIIは男性の声だったが今回初めて女性が声を担当」。って言ってたけど。何でだろう? 「オードリーII」って名前なんだから女性の方がいいと思うんだけど。実際、もう、私の中では和田さんで決まりだ。初発声の「ちょーだーい」*6から可愛いんだか可愛くないんだかのダミ声に心を鷲掴み。途中でシーモアを脅したりすかしたりしながら自分の都合の良い方に向かわせるのが素晴らしかった。また再演されるときも和田さんで是非! って思う。無理そうだけどw
 あ、オードリー役の女優さんがやってもいいかも。最初可愛くねだるんだけど*7、最後は恐ろしく恫喝してみるとか。でもどっちにしろやっぱり女性がいいと思うなぁ。
 
 「シーモア」役の山本耕史は格好良かったですねぇ(うっとり)。
 最近では男っぽい役が多かったけど、久々に見る気弱役。やっぱり上手いですね〜。途中で落ち込んでいるシーンなんて思わず慰めたくなるほどの情けなさっぷり。でもやっぱりちょっと自信を持ってオードリーを抱きしめるとことか、死んじゃったオードリーをプリンセス抱っこするとことか、ほのかに見える男っぽさがまた格好良かった。舞台栄えするよね。体格良いから。んで声も良いし、歌も良いから、今後もミュージカルやって欲しいなぁ。
普通の舞台も見てみたいけど。
 
 「オードリー」役の上原多香子はすごく可愛かったです。
 金髪のカツラがナチュラルに似合う人って他にいないんじゃないでしょうか。いっぱいある衣装が全部似合ってむちゃくちゃ可愛かったです。んで、歌上手いのね。スピードの時はソロ聞いたことなかったから*8、普通なのかと思ったら、歌上手くてびっくりした。そりゃ勿論本職のシンガーであるバックダンサーズの方達には負けるけど、ソロも不満なく聞けました。声も可愛いしね。
 でも、たぶん脚本のせいもあると思うんだけど、オードリーの性格が最後まで良く分からなかったな〜。マッドな歯医者と付き合っていて、周りに「シーモアに乗り換えちゃえ〜
」と言われた時に「私にはシーモアは似合わないわ」って言ってるんだけど、それが本心なのか建前なのかが分からなかった。どんなに暴力を振るわれても*9歯医者と付き合ってて、シーモアにもいい顔。本当に自分に自信がなくて現状を我慢しているのかと思いきや「彼*10はいっぱい稼いでいるのよ」。
実は計算高い・・・? と思っていたら、オードリーIIに食べられる時に「初めてあなた*11の為にしてあげられるのよ」*12
 計算高いんだか、慈悲深いんだか良く分からない、途中の演出はとても馬鹿っぽい*13ヒロイン。まぁ、こういう舞台なんだから、これでいいんだろうな。きっと。可愛かったし、いいや。
 
 マッドな歯医者役*14。その後の再演での面白いキャスティングはシーモア西川貴教*15、マッド歯医者=谷原章介*16。うわ〜カッシー*17のマッド歯医者ってなんかすごそう。普段は好青年ぽいけど、絶対あの人面白い人だと思うんだよな〜。見てみたかったな〜。
 
 で、更に面白かったのが、
 

 82年にニューヨークの小さな劇場で生まれたミュージカル「リトルショップ・オブ・ホラーズ」。最近になってリメイクされ、再び人気を博しているが、86年には映画化され、これが世界的な大ヒット作になった。しかし、このミュージカル、もとを正せば60年につくられた映画が原作で、しかもこれが、「血のバケツ」という低予算映画の撮影が予定より早く終わったため、そのセットを利用して、たった3日間で撮られたという“ひょうたんから駒”的な誕生秘話を持つ。しかも監督と脚本家が、酔っ払ったノリで脚本を書き上げたという噂まである。

 本当にレレレだよ(爆)。
 それにしても、「血のバケツ」ってのも見てみたいなぁ。
 

*1:山本耕史

*2:上原多香子

*3:その間4人ほど食べてる

*4:頭に花かぶって胴体は幹で、コスプレというよりは着ぐるみ

*5:意図がよく分からない番組だった・・・

*6:もちろん血を欲しがっている

*7:可愛くても欲しいのは血なんだがw

*8:私が知らないだけか?

*9:あざや切り傷は日常茶飯事、時には骨折も

*10:マッド歯医者

*11:シーモア

*12:オードリーIIが成長するためには人の血肉が必要と知った後

*13:典型的な金髪美女演出

*14:越中睦(MAKOTO)))は・・・初舞台の人だったのかな? 歌は上手かった。でも、マッドっぽさが・・・頑張ってるのは分かるんだけど、イッちゃった感がもうちょっと欲しかったかな〜。どっちかってーと暴力的な人に見えたですよ。  花屋のオーナー役は小堺一機さん。生小堺さん初めてでしたよ。最初欽ちゃんぽくてちょっと笑った。意地悪な役だったからあんまり小堺さんぽさが出てなくて残念だったな〜。笑いを取るシーンなかったし。次はコミカルな役を見てみたいな。    色々と調べていたら、このミュージカル、日本で最初に上演されたの1984年なんだって。びっくり。20年前ですよ。その時のシーモア役は真田広之。んでオードリーが桜田淳子でマッド歯科医が陣内孝則。この頃の陣内さんはまだ無名な人だったらしいけど・・・見たかったなぁ。気弱な真田さんってのもいいっすよね((真田さんはこれ以降3回シーモアをやってるらしい

*15:TM-R

*16:新選組!での伊東甲子太郎

*17:伊東甲子太郎