トランス見ました。

 鴻上尚史作・演出の舞台「トランス」を見てきました。
 何度も上演されている3人芝居、今回は役者全員20代のyouth versionと30代のelder versionの2パターンあり、私はelder versionを見てきました。
 

 精神科医の礼子、その患者の雅人、オカマバーで働いている参三は高校の同級生。偶然の再会を果たした直後、雅人の病状が悪化し礼子の勤める病院に入院し、参三は献身的に看病する。
 妄想に取り付かれた雅人を何とか治そうと二人は努力するが、病状はどんどんひどくなり、だが、ある時雅人はこう言うのだ「これは君の妄想だ」

 
 誰でもどっかは変だよな〜。正常な人間なんていない、つーか、そもそも正常ってどんなん?
 とか、
 誰でも自信なんてないけど、どっかで何か拠り所*1があれば生きていけるよね〜
 とか、
 そんな事を考えながら見てました。
 
 といっても、そんな難しい芝居ではなく、いつもの鴻上さんらしく、笑わせつつ、重くならずに、考えさせて、心に残る芝居、でした。
 どんどんどれが真実なのか解らなくなる芝居なのに、「何これ、訳分かんない」と思わせずに、解らせる手法はすごいよね。他にテーマがあるから何だろうな〜。テーマは何でしたか? って国語のテストがあったらごっつ困るけど。言いたいこといっぱいありすぎて(笑)
 
 参三役の役者さんが良かったです。
 役的においしい、ってのももちろんあると思うんですが、でもやっぱり本人の技量がないとできませんからね。猪野学さん。また次の芝居を見てみたいな。
 
 それにしても、歴代の参三さんはすごいざんすよ。
 初演時は松重豊、再演時に古田新太
 極めつけが、何度目かの再演か解らないけど、内野聖陽*2までやっている。
 すげぇ。すげすぎ。つーか、見たいよ! くそぅ。なんでこの頃の作品って映像化されてないかな。されてたら絶対買うのに!
 
 あ〜。でもやっぱり鴻上さんの芝居はいいなぁ。
 今のところ外れなし。
 次も楽しみだ♪
 

*1:自信

*2:教授ですよ!