志の輔さん、ちょっとお疲れ・・・?

 
 毎年恒例PARCOの志の輔落語に行ってきました。
 今年は約1ヶ月公演だというのに、チケットが取れなくて、追加公演でやっと取れました。落語ブームは嬉しいですが、チケット取れないのはちょっと困る・・・
 
 
 本日の演目は「親の顔」「ディアファミリー」「忠臣ぐらっ」の3つ。
 今年は10周年記念なので、5日間ずつ過去の演目を再演していて、今日は2週目の最終日。てなわけで、初めに志の輔さんが「同じ演目毎日やってるとさすがに飽きます」とおっしゃってました。いや、でも、それ言っちゃダメだろ(笑)。
 さらに土曜日は朝11時〜13時までラジオの生放送があって、その後なので、お声があんまり出てませんでした。きっとラジオがあるから土曜の昼は空いてたんだろうな〜。でもチケット不足したから追加公演をやってくれたんだろうな〜。って事が分かったので余計に疲れて見えて・・・だって、話し方とか明らかに精彩欠いてるんだもん。ちょっとした間とかが長くて、「・・・ネタ忘れちゃってる?」って事が2.3回あったんだもん。
 ファンの要望にこたえてくれるのは本当に嬉しいんだけど、お体をお大事にしていただきたいなぁと切に思います。
 
 で、ネタ。
 幸い私が見たことがないものばかりで嬉しかったです*1
 
 「親の顔」は、テストにとんでもない答えを書いた子供の親が学校に呼び出される話。
 この答えが、また可笑しいんですよ。
 
 Q。81個のりんごを3人に等しく分けなさい
 A。ジューサーでジュースにして分ける
 
 おいおいおい。って一瞬思ってしまいますが、
 「だって、りんごは一つ一つサイズが違うし、甘さだって違うんだから、等しく分けるためにはジュースにしないと」
 という回答者の思惑を聞くと、激しく納得です。そっか。そーだよねー。りんごは全部同じじゃないもんねー。
  
 「ディアファミリー」は、勤続30年の記念に社長から「鹿の首の剥製」を送り付けられた家族がバラバラになりそうになりながら、また一つにまとまっていくというバタバタハートフル落語。
 「鹿の首」を押入れに入れようとしたお父さんに、押入れの不用品(母には必要品)を一つ一つ説明していくお母さんの様子が非常に可愛かったです。後ろの方でオバサマ達が大爆笑してるのが面白かったなー。きっとそれぞれのご自宅も同じようなものなんでしょう。ええ、うちもそーですが(笑)。
 
 「忠臣ぐらっ」は、歌舞伎にも文楽にも芝居にもなっている忠臣蔵が、何故か落語にないことを悲しんだ志の輔さんが落語で忠臣蔵を作ってみたもの。なので、史実とは違う点が多々ありますが、面白いからいいよねw。
 さすがに全部やるとどう頑張っても時間が足りませんから、「岡野金右衛門の絵図面取り」が題材。ひょんなことから蕎麦屋の正体が赤穂浪士の岡野様と知ったご町内の皆様が一致団結して岡野様に協力しようと頑張る話。どうにか岡野様に絵図面を渡そうと、皆で絵図面をいっぱい刷ってあちこちに置きまくる辺りは大爆笑でした。
 
 志の輔さんの落語は、おちゃめさんな登場人物が魅力だと思います。
 勿論お話も面白いしね(←それはデフォルト)。
 今年は志の輔さんの古典落語も見てみようかな。
 

*1:以前見たものでもまた違った楽しみがあると思うからいいですが