「女中たち」見ました
3軒茶屋婦人会による第2回公演「女中たち」を見ました。
奥様の留守中にいけない遊びに耽る女中・ソランジュとクレールは、いつしか現実と想像の狭間を越え、奥様の毒殺を計画し始める……。
好評を博した前回公演『ヴァニティーズ』で女子高生から熟女までを演じた懲りない3人が、今回取り組むのは醜悪を聖なるものへ転化する巨匠ジャン・ジュネの名作。
性の垣根を越え、3軒茶屋婦人会が2006年、再臨!
3軒茶屋婦人会とは、篠井英介、大谷亮介、深沢敦によるユニット。ええ、勿論全員男性です。私主観で補足すると、
篠井英介:ミラクル三井*1、ハムレットの王妃
大谷亮介:相棒*2の捜査1課3人組で、「亀山〜」って言う人でも若造でもない人。
深沢 敦:ハルカ17*3でメイクアップアーチストやってたな。なんかのドラマでおかまの役見たような・・・
って感じかなぁ。
篠井さんと深沢さんの女役はあんまり違和感がないけど、大谷さんは大有りだ。つーか想像も付かない。
と、半ば怖いもの見たさで行って来ました(笑)。
舞台中央には金色の壁で囲まれた、豪華なベットとドレッサーなどの調度品、そしてたくさんのお花が置かれた奥様の寝室ができてました。両脇にはちょっとスペースができていて、衣装なんかがかけてある。ここで着替えとかするのかな? なんか面白いなぁ、って感じです。
で、舞台が始まって、
いきなりフリルがふんだんに使われている妖艶な下着姿で登場の篠井&大谷。ガーターとか着けてますよ!
びっくりしたー。
いきなりこれかよ! って、白目向いちゃったもん。マジで。
で、二人で「奥様と女中ごっこ」を続けるんだけど、こう書くと何かちょっと楽しげに見えるけど、すっげードロドロどしたやり取りで、しかもシェークスピアみたいに台詞が固いから頭素通りしてしまう・・・orz
まぁ、ごっこ遊びなんだから、深い意味はなくて、ただお互いの日頃の鬱憤を晴らすかのようにいがみ合ってるだけなんだけど、「渡る世間」の言い争いシーンすら辛くて見られない私にとってはちょっとしんどかったですねぇ・・・。
そのやり取りは、深沢敦さん扮する本当の奥様が帰ってくるまで続いて、奥様が帰ってきたら、今度は奥様オンステージ(笑)。
旦那が捕まってしまったというシチュエーション*4に酔っている奥様、喋る喋る。でも、ただの独り言だし酔っているが故のマイナス思考的発言なので見てて辛くなかったです。それを深沢さんがやるのでどっちかってーと・・・愉快?(笑)。この雇い主にしてあの女中たちあり、って思いましたw。
このシーンが一番面白かったな〜。奥様を毒殺しようとする女中達とそれに全然気づかないのに全部かわして行く天然奥様とのやり取りとか。やっぱり天然は強いんじゃよ。
結局奥様の毒殺に失敗した女中達は、また突っ走っていくわけですが・・・。セットの、実は吊るされていた壁を揺らしながらの演技とかは、面白いなぁ、と思いましたが、あとは・・・しんどかった・・・だって何言ってるかよく・・・。
第1回公演はコメディだったらしいのです。
そっちを是非見たかったなぁ、思います。
だって、3人ともすごいんだもん。段々女性に見えてくるんだもん(笑)。