「オペラ座の怪人」見ました

 
 思いのほかに醜いだろう?
 地獄の業火に焼かれながら、それでも天国に憧れる

 
 はい。
 マンガ「金田一少年の事件簿」に出てきた台詞です(笑)(うろおぼえ)。
 四季版のミュージカル。元々見たかったのですが、あのマンガを読んでから更に見たくなり、でも主に資金的な面で見送られていたこの作品、ようやっと見に行ってきました!(ぱちぱち)
 大人になるって、いいですね(感涙)
 
 
 電通四季劇場<海>はとてもいい感じの劇場でした。
 椅子が木目調で高級感あるし、座席と座席の間が空いているから「すいません」つって中の方に入る際に座っている人の足蹴らなくて済むし、なんかこじんまりとした雰囲気とオペラ座っぽい装飾が良かったですね。さすが専用劇場! って感じでした。
 
 んで、内容。
 
 んー・・・・・・私、好きなミュージカルと苦手なミュージカルがあるって事、思い出したわ(笑)。
 
 どうも最近好きなタイプのミュージカルばっかりだったのですっかり忘れてたんですが、台詞の途中から歌になって、そのまま歌で台詞が進んでいくタイプのミュージカル、苦手でした。「そのまま喋れよ。何故歌う?」とか思ってしまうので(笑)
 んで、はい。お分かりの通り、四季の「オペラ座の怪人」はこのタイプでした・・・。
 だって変だろ? 会話してる一人は喋ってるのに、もう一人は歌ってるって。
 あと、同じメロディで2人が同時に違うこと歌うっていうの、演出的には分かるんだけど、本当に同時に歌われると何言ってるかさっぱり分からないのでストレスが・・・せめて最初は分けて歌っててラストで合わせるとかにしてくれないかなぁ・・・。2人だけでも駄目だったのに、7人くらい同時に歌うシーンがあって(流石に全員違う歌詞ではないだろうが)、もうヒアリングを放棄しちゃいましたよ。
 あと、時間がそんなに無かったせいか(実質2時間10分位)、各シーンさらっとしていて、あんまり盛り上がり無くだーっと進んでいってしまった気がします。状況説明もあまり無いので、???って思うことしばしでした。
 あれかな。名作なので説明は不要、ちゃんと下準備して来い、って事かしら? だとしたら、すんません。
 
 怪人様とヒロインも・・・よく分からなかった。
 
 怪人様とヒロインが歌いながら地下の怪人様の家に舟で行くのですが、あまりに自然だったので、いつもそうなのかと思っちゃったし*1、だから怪人様のマスクをクリスティーヌがはがしてしまうのもちょっとしたいたずらなのかな〜? って思ってたら、怪人様、「地獄に堕ちろ」とまで言ってののしるし・・・
 それに、怪人様に好意を持たれてるのを分かっているはずなのに、そのお膝元(屋上だったけど)で幼馴染とラブシーンを演じるヒロイン。それって、いくらなんでもデリカシーなさすぎじゃないっすか?*2
 
 わーかーらーなーいー。
 あなた達が考えてる事がわーかーらーなーいー。
 
 そんな感じだったので、前半は、けっこーきつかったっす^^;
 
 んで、後半。
 この後も、二人同時歌唱とか、台詞vs歌とかあったけど、そのシーンだけ見るのに集中してたので、なんとかなりました。
 あと、展開がドラマチックにだーっと進むんでいたのでテンポよかったしね。あ、後半の中心になってた子爵様は分からなくなかったからかな?w 子爵様、分かりやすくてよかったですw。
 
 クライマックス。格子の前で立ちすくむ怪人様と、格子の向こうを舟で去るクリスティーヌと子爵様。ってシーンは良かったですね〜。
 それまで結構ぶーたれてた私ですら、ちょっと涙ぐんでしまいました(照)
 
 ラストの怪人様イリュージョン(笑)も良かったな〜。
 あーゆー、どっちか分からないエンディングっていうのは、好きです。余韻があっていいよね。
 あ、でも、例の台詞は出ないのね。つーか、そんなシーンも無かったし。それがちょっと悲しかったかな〜。つっても、あのシーン、入れようがなかったけどw
 
 んー・・・とりあえず、映画版、見てみようかな。今度。
 

*1:だって、怪人様に歌習ってるっぽかったし・・・

*2:しかも、時間だから行かなきゃ。って退場した次のシーンで舞台の続きを演じていて・・・なに? 舞台中にラブシーン? まさかねぇw