「GOD DOCTOR」見ました
もう結構時間経っちゃったけど・・・一応書いておきます。
演劇大宮エリー第1回公演「GOD DOCTOR」見ました。
大宮エリーという人は、コピーライター、CMプランナー、脚本家、エッセイスト、等色々やっていらっしゃる方で、主な作品としては、サラリーマンNEO、海でのはなし等がある。
って、チケット取ってから知ったんですけどね。
ラーメンズ片桐と板尾さんが出る、というのでチケット取ったのですよ。他の出演者は、石田ひかり、松村雄基、遠山景織子、山下真司。
まぁ、ごーか。
うん。色々豪華な舞台ではあった、んだけど・・・
ずっとずっと未来のはなし。
天には神様が、地上には人間がいる。
そして天と地上の間に、「ハザマ」、とよばれる空間があった。
天上界でも人間界でもなく、中途半端なハザマ。
このお話は、そこに住む、これまた人間でも神様でもない中途半端な存在である、研修医(ポストドクター)のお話です。
その人間でも神様でもない中途半端な五人の研修医は、それぞれの専門を駆使して、人間をしあわせにする、という使命を神様から与えられていた。
彼らの病院は、世界初の「人間をしあわせにする病院」。
人間をしあわせにする治療を見事、施す事ができたポストドクターは天へ召され、ゴッドドクター(神の医者)になることができるというシステム。
そう、彼らは、ゴッドドクターになるべく日々鍛錬する仲間でありながらライバルでもあるというわけです。
ある日、その噂を聞きつけて、不幸に悩む「人間」がハザマにやってきた。
初めての患者さん!五人の医者は、いざ我こそはと、早速治療にあたるのであった!
それぞれの得意分野である「調和」「嘘」「本能」「孤独」「怒り」を適度に患者に注入して患者の治療(=幸せに)する、というのは面白い設定でした。
最初はなんのこと? って思ったのですが、日常生活で「調和」も「嘘」もある程度は必要だもんね。怒りも相手の事を真剣に考えている証明だし、時には孤独を感じることもある。ただ、セッ○ス、セ○クス叫ぶ本能の医者(松村)はどーなんだろう、とw。
んで、その治療をするたびに空回りして、どんどん患者(板尾)が不幸になっていくのがまた面白かった。
一見処方は正しく見えるのに、自信を持って帰っていったはずの患者は、更に不幸になって帰ってくる。
着眼点とかストーリー展開とかは面白いなぁ、と、感心しました。
が、なんつーか・・・私には演出がちょっとしんどかった。
まず、キャラが濃かった(片桐、板尾以外)
濃いのはいいんだけどさ、かなりきつい台詞回しな石田ひかりはかわいく見えたんだけど、妙に乱暴な松村さんとかひたすら暗い遠山さんとかが辛かった・・・特に遠山さん・・・こもった喋り方とか突然悲観的になると事か演出なんでしょうけど、そのたびに芝居が中断するような印象を受けて・・・きつかったなぁ・・・たまに入るギャグとかも「いらないんじゃん?」って感じで。
他の方が演出をやったら、もうちょっと落ち着いて見れたのかなぁ、とか思いました。
あと、今回とても画期的な試みをされていて、
途中休憩の時に、客席内とトイレ前ロビーで、読売新聞やガーナなどCMミニ芝居を上演してました。
とても面白い試みだと思うんだけど・・・同時にされても見えないよね^^;
んで、どっちかしか見られないのは、まぁ、仕方ないんだけど、途中休憩だからトイレとか行きたいわけよ、こっちとしては。なのに、何か上演されてると途中で退席するのが心苦しくて・・・トイレから戻ってきてみようと思っても、途中からだからさっぱり分からなくて・・・なんつーか・・小ネタを何本かやるタイプのCMだったらいいのになぁ、とか思いました。
脚本・片桐・板尾には大満足でした。
第2回あったら・・・出演者次第かなぁw