「チームバチスタの栄光」見ました

 
 つーわけで、読み終わった勢いそのままに映画見にいってきました。
 この辺でやっているのは目黒の映画館だけ、しかも今週いっぱい。
 運がいいなぁ〜♪
 と思いながら見に行ってきたわけですが・・・うん、まぁ、原作を超える映画って無いしね。あんなもんよね。
 一応ボロクソ書かれているレビューとかも読んでいったので、大体は分かっていたのですが、なんせ読んだ直後だったので、あぁ、あそこが違う、とか、この変更は・・・とか、まぁ、色々ありまして・・・
 その辺は↓で隠して書きますw
 そんな中で私的に良かったポイントは、目黒の映画館を見つけたこと。
 この映画館、良いですよ。
 スクリーンが1つしかない、いわゆるちっちゃい街の映画館なのですが、料金安いし(最終回はなんと900円!)、それなりにキレイだし、なにより、貼られている雑誌の切り抜きとか配られるチラシとかでスタッフさんの「映画に対する愛情」なんかが感じられて。
 うん。良かった。
 また行きたい。
 しばらくは興味が無い映画が続くようなのでw、次見に行くとしたら「死神の精度」かなぁ・・・
 
 以下ネタバレバレ映画感想
 
 
 主人公が女性になってる。
 という、ある意味すさまじい変更は、許容範囲だったのですが、なんだかなぁ・・・って思うポイントはちょこちょこありました。
 ので、ちょっと箇条書き。
 
・CMにも出ていたけど、ソフトボールのシーンは必要なんじゃろか?
 うん。まずはこれ。
 田口先生と白鳥さんの出会いのシーン。
 田口先生がピッチャーをしているソフトボールの試合に、白鳥さんが無理矢理代打で出てサヨナラを決める。
 ってシーンなのですが・・・必要?
 まぁ、その無理矢理っぷりで白鳥さんの強引さとか「厚生省は強い?」ってのが分かったけど・・・原作では昼行灯といわれ、映画でもぼんやりしている田口先生がピッチャーをしているってのが、すごく違和感だったんだけど・・・つーか、このシーン付け加えるならもっと違うシーンをやって欲しかったんだけど。
 
山口良一の中庭ライブも必要なんじゃろか?
 バチスタ手術で術中死する男性が、手術前に田口先生のカウンセリングを受けて、その延長で治ったらしたい事であるロックライブを病院の中庭(?)でするんだけど*1・・・ワンコーラス位歌っちゃって妙に長いんだけど・・・手術前日の心臓病患者が歌えるのか? とか、しかも革ジャンに着替えてるし、とか、まぁ、そーゆー事は置いといて、このシーン、どーゆー意図があったんだろう・・・? と。
 翌日失敗して*2、男性は死んで、それで田口先生は泣きじゃくるんだけど・・・それに説得力をもたせるため、なのかなぁ? でも、心臓を止めて行った手術が終わった後、再び動かそうとしても動かなかった=術中死っていうだけでも、十分重いと思うんだけど・・・それだけじゃだめなのかなぁ? 
 
・白鳥が原作より嫌な人だったw
 一応原作では、田口先生の事前聞き取り*3は認めてたのに、映画ではそんなことはさっぱりなく、けなすだけ。何よりショックだったのは、犯人への最後の台詞「感謝しますよ。これで厚生労働省は病院への締め付けがやりやすくなった」*4
 え。それ?
 ちゃんと何か意図があるんだろうけど・・・聞いててガーン!って思っちゃいました。
 
・殺人犯への聞き取りシーンが無かったのは何故?
 原作では、聞き取り時に色々案を出して、それをことごとく犯人につぶされていたのですが、そのシーンが無かったですね。
 ミステリーとして割と重要なシーンだと思うんだけど・・・。
 犯人もだけど、他の人にもあまりスポットが当たらなくて、もったいなかったなぁ、と思います。
 ミステリーにとって容疑者って重要だと思うんだけどなぁ・・・
 
・私的に田口先生の見せ場である事件後の会見シーンが無かったのが残念
 いや、会見シーンはあったんだけど、田口先生が病院長の辞職を回避する辺りが田口先生の見せ場だと思うんだけど・・・なかったなぁ。
 まぁ、田口先生が女性になっちゃったから仕方ないのかな。
 
・最初依頼を受けたのは田口先生じゃなかったのはどうかと・・・
 映画では最初に調査の依頼を受けたのは田口先生の上司で、上司には旅行の予定があったから田口先生が押し付けられた、って展開でした。
 が、
 こーゆーデリケートな問題を、顔も知らなかった女医に頼むのはどーなんだ、病院長。
 
・エピソードの順番が違ってたのは何故?
 田口先生が術中死を体験する前に白鳥が来ちゃったり、
 Ai(オートプシー・イメージング)をやったときにはまだ真相にたどり着いてなかったり*5
 最後の手術は執刀医が変わってたり、
 なんか色々と不思議な事が起こってました。
 つーか、解決のキモであるAiが妙におざなりで・・・なんつーか・・・もったいな・・・
 執刀医が代わったのはなんでなんだろう? 最後まで桐生先生でいいじゃん。つーか、垣谷先生いきなり有能になっちゃって*6びっくりだ。
 
 他にも、
 大友さんのあの泣き方はどーよ、とか、
 不定愁訴外来の説明しなくていいんじゃろか? とか、
 いろいろ思ったけど、
 あれかな。原作読んだ直後だったからとっても違和感を覚えたけど、原作読まないで見ればオッケーだったのかな。
 あー、でも、手術シーンは、医龍の方が迫力あったと思うw
 
 そんな中で唯一映画版で気に入ったのが、
 事件後に落ち込んだ田口先生を愚痴外来の患者さん達が慰めるシーン。
「今日は俺たちが先生の愚痴を聞くよ」
 って、ベタだけど、じーん。って来た。
 
 あ、あと、鳴海先生の仕事が視覚的に見られたのも良かったかな。
 本読んだだけじゃ何やってるのかよく分からなかったし。
 
 以上、映画版の感想(長文)でした。
 
 

*1:革ジャン着て点滴お供にギター弾きながら一人で歌うのをライブといっていいのか悩むけどw

*2:つーか、殺人が成功して

*3:名前忘れた

*4:うろ覚え。ニュアンスだけ受け取ってください

*5:多分分かってなかったんじゃないかな。部位指定してなかったし

*6:腕良いのか? って思える演出は繰り返しあったけど