「この世界にはない音楽」見ました
武藤晃子プロデュース公演むーとぴあ『この世界にはない音楽』を見ました。
武藤晃子という人は、きだつよしさん主催のTEAM 発砲・B・ZINにいた方で、ちっちゃくてパワフルでコミカルで可愛らしい演技をされる方で、元々大好きだったんですね。
その方がプロデュース公演をする。しかも、西川さん*1も出る! つーわけで、予約開始日に予約をしたら、最前列どセンター。は、ちょっと嫌だったので、ちょこっとずれた席を取って、見てきました。
久々ですよ。モリエールみたいなちいさい小屋の最前列。
高校生の頃とかこんな感じでしゅーくりー夢見たな〜、とか、ちょっと懐かしくなってみたり(笑)
雨の夜。
自殺しようとしている作曲家・牧野恭一の前に一人の見知らぬ女が現れる。「どうも悪魔です。あなたの魂を頂きにきました」
彼女は落ちこぼれの悪魔で、上司の命令で明日の朝までに魂を一つとってこなければいけない。
魂を奪うためには、契約を交わし、
死にたがっている人間の最後の願い事を叶えてやらななければならない。
しかし、彼女はいつも失敗ばかり。
願いを叶えることに一生懸命になってしまい、逆に生きる希望を取り戻させてしまうのだ。
今度失敗すれば人間にされてしまうといわれ、悪魔は何としても牧野から魂を奪おうとする。
ところが、牧野の最後の願い事は、悪魔にはあまりにも予想外なものだった―――
芝居見て泣いたのは久し振りでした(多分)。
しかも、誰かが死ぬ、とかそんな悲しいシーンじゃないのに、涙ぽろっぽろ流して見ちゃった。最前列で(笑)。
それくらい良いシーンでね。
音楽が大好きな悪魔は、でも、楽器に触ることができないんですよ。
だから作曲家は自分の手の上に手を置かせて、ピアノを弾く体験をさせてあげる、というシーンがすごく素敵なシーンに膨らんで、
良かったな〜。本当に。
見終わった後、気持がほっこり暖かかくなる作品っていいですよね〜。
武藤さんの人の為に一生懸命になってしまう悪魔はめちゃくちゃ可愛かったし、
西川さんの死にたがってる作曲家は、その苦悩がこっちが痛いほど伝わるくらい良かったし。
うん。良いお芝居でした。
とりあえず今年のNo1かな(今の所)。
次回作もめっちゃ楽しみです。
*1:キャラメルの