「志の輔らくご in PARCO 2010」見ました

 会場についてまず目に入ったのが演目ボード。
 あれ? 演目は終わった後に表示するんじゃないの? と思って見てみると、
 

 
 演目ではなく、分類(?)名でした。
 なるほど。こういう名称だったのか。
 でも、落語ってのもずいぶんざっくりした言い方だなぁw
 
 今日の演目は、
 

 
 
・身代わりポン太
 
 村おこしで狸型展望台を下半分だけ作った時点で予算を凍結されて悩んでいる村長と施工会社の社長が飛びついた掃除のおばちゃんの名案とは、
 
 という話。
 事業仕分けとかタイムリーなネタですね。さすが新作落語
 途中村長たちの会話ではちょっと飽きてたけど、掃除のおばちゃんが出てきたあたりからぐっと面白くなりました。
 伝説ってのはあてにならないなぁ、という話で。
 身体をまっぷたつにされたポン太が自分の上半身を抱えてちょこちょこ動くってのが妙に可愛かったです。リアルに想像するとキモいけどね(笑)
 そんなわけあるかーい、という落ちも新鮮で面白かったです。
 
 
・踊るファックス2010
 
 間違いFAXが元で始まった薬屋のお父さんと自殺を考えていた娘さんの攻防戦。
 いつもならここのポジションの話はなかだるみして飽きてくるんだけど、今日のはお父さんのずっと高めのテンションが楽しくて最後まで飽きずに見られました。
 間違いFAXって知らせた方が良いのかなぁ? ってのは誰もが思う疑問ですよねw
 
 
中村仲蔵
 
 素晴らしかったです。
 1時間近くもある長い噺だったのに、途中まったく集中力が切れませんでした。
 帰ってから調べてみたらこれは古典落語なんですね。
 でも、この先違う方がやられてるのを見た時でも、あの時の志の輔さんの方が好きだなぁ、と思うにちがいない、と思うほど素晴らしかったです。
 歌舞伎の、初代中村仲蔵さんのお話で、最初はプロジェクトXガイアの夜明けか、とか思いながら見ていたのですが、次第にとても質の良い一人芝居を見ている気分になって、クライマックスでは涙してました。
 志の輔さんのやられる、格好良い男の人、ってのは本当に格好良いですね。なんつーか、迫力がある。顔が良いわけでも声が良いわけでもないのに不思議だよなぁ(志の輔さんのハスキーなお声は好きですが)
 このお噺を聞いて、忠臣蔵の五段目ってのに興味を持ったけど……多分見ないだろうな。人の金を殺して盗むってのがあんまり好きじゃないし。てか、何故それが忠臣蔵なんだ? 歌舞伎好きの南雲に聞いたら歌舞伎の忠臣蔵は違うんだって言われたけど……でも、忠臣蔵なんだよねぇ? ……謎。