「rit.」見ました

 
 TAO−TA! プロデュースの「rit.」見ました。
 
 今回の舞台は音楽に小坂明子さんを迎えての、なんつーか、音楽劇、でした。踊りはほとんどなかったからミュージカルではなく音楽劇。
 でもこれが見事にはまってまして、
 いつものように笑えて泣けてほっこりするお話に非常にぴったりな音楽で、聞いていて和みました。歌の上手い方たちばかりだった、ってのもあるとは思いますが。
 聞き入る系の曲だけでなく愉快な曲とかもあったのがメリハリ利いて良かったです。
 あと、聞いたことある曲がちょこっと入ってたのも良かったな〜。everythingとか、素直にしんみり聞けました。
 んで、迫力満点な「ろくでなし」はすごかった。この人も鼻から豆飛ばすのか? とかちょっと思っちゃったw
 
 っと、音楽だけでなく芝居の話も。
 
 50歳の主婦二人。
 一人は25歳の娘さんがいて旦那さんの事がいまだに好きで、でもその旦那さんはこっそり浮気してて、でもそれを知っても嫌われたくないから追求できない奥さんと、
 子供はいなくて年下の亭主と対等に口喧嘩できる奥さんと、
 同窓会をきっかけに昔フォークデュオ組んでた二人が公園デビューする、って話なのですが、
 TARAKOさんの書かれる話って、本当に優しいんですよ。だから泣ける。あと、涙が出るほどおかしい会話とかあるんだけど、多分それも根本が優しいから泣けるんだよなぁ、と、勝手にぼろぼろ泣きながら思ってます。いや、本当に涙を流しながら泣いてるんですよ、毎回。
 んで、笑って泣けて、見た後じんわり暖かくなるのがとても心地よくて好きです。
 人間っていいなぁ、とか、
 年取るのも悪いことじゃないよなぁ、とか、
 友達って素敵だなぁ、とか、
 当たり前のことをするっと思わせてくれるのがいいです。強くぐいぐい強要されるのは好きじゃないので。
 
 あんまり公演回数が多くないのがとても残念なのですが、次も超期待してます。