WEL-COME to パラダイス見ました
劇団たいしゅう小説家の第９回公演「WEL-COME to パラダイス」を見てきました。
劇団、といっても、公演ごとに演出・出演者、などががらっと変わるところらしく、今回はモト冬樹、菊池麻衣子、岡田達也*1、萩野崇*2、がメインなのかな？
私は岡田達也と平野勲人*3さん目当てに行ってきました。
舞台は、東京近郊の太平洋に面した小さな町、舞網(ﾏｲｱﾐ)にある常夏の別荘地。
地元の人々はこの地をマイアミパラダイスと呼ぶ・・・。
そんなパラダイスにやって来たのが、旅回りのシンガーソングライター ミック(モト冬樹)とそのマネージャーのドク(萩野崇)。 ミックはこの別荘の持ち主、野球選手のジョージ(岡田達也)の不注意で 起した事故でケガを負い、そのリハビリの為にこの地で過ごす事となったのだが、実はこのケガはミックとドクの真っ赤な嘘。二人はジョージ からたんまり慰謝料をふんだくる為にひどい後遺症がある芝居をしていた のだ。(実際に事故の恐怖からふけてしまう) さっさと話をつけて逃げ出すつもりのミックとドクだったが、ジョージ のあまりの人の良さに、この地をなかなか出ていけない。 ｢あんないい奴をこれ以上騙せない｣と良心が痛み始めるミックだったが 、実はこの人の良いジョージにも、誰にも言えない秘密が・・・。
かけつけてきたミックの元、妻・みゆき(菊池麻衣子)や、野球選手のエージェン ト千里
(芽映はるか) 地元の気のいい連中(平野勲人･首藤健祐・ 石川よしひろ等)が入り乱れ。
一つの嘘から芽生える友情と・・・ 一つの嘘が嘘を呼び、混乱する恋・・・人間にとって本当のパラダイスとは一体？・・・
笑いの中にも人生の本質をちょっぴり問いかける、スローライフな町
マイアミを舞台に展開する、 ワンシチュエーション･コメディ！
劇中に生演奏・生バンドを取り入れ(音楽・出演：石川よしひろ)
アメリカンテイストの新しい日本のコメディをお送りします。
劇団たいしゅう小説家サイトより
劇中、印象的なシーンのBGMが生演奏ってのは目新しくて良かったです。
ギター一本でも聞かせる事ってできるのよねー。と、改めて弾き語りの良さを実感。もちろん石川よしひろさんの曲が素晴らしいっていう前提があると思いますが。
んで、芝居のクライマックスでミックがジョージの為に今まで封印してきた自分の唯一のヒット曲を歌う、っていうシーンの為に、モト冬樹さんがミックという役をやっているのだろうけど*4、それは良いんだけど、だったら周りの配役をもっと考えて欲しかったなあぁ、と思いました。
いや、ジョージはいいんだ。でも、まず最初にミックとメインでからむマネージャー・ドク（ミックは芸名だからいいとして、何故思いっきり日本人でドクなんだ？）と、その妻みゆき。これがちょっと・・・なんつーか・・・いただけなかったなぁ・・・。
なんかね、見ててシンドカッタ。
最初ミックとドクの掛け合いが結構しんどくて、「あぁ、モトさん役者じゃないもんね。しょーがないよね」と思ってみていたんだけど、中盤のミックとジョージの掛け合いは普通に見られたのですよ。ってことは・・・あぁ、原因はドクか・・・と・・・。
クライマックスでのみゆきの独白も、まぁ、一人でしゃべってるんだからしょーがないか、と思ってみていたけど、その直後のジョージの独白はすごく感動的で・・・。舞台メインの役者さんとテレビメインの役者さんじゃ、やっぱり違うのねー。と・・・もちろん、両方いける役者さんも大勢いらっしゃるわけですが。
演出も・・・結構しんどかったなぁ。
なんか、バタバタしすぎだった。コメディーとはいえ、あんなに大仰な振りすることはないと思うんですよ。メインどころの役者さんのテンションは普通で、周囲の脇役さんたちが妙にテンション高い芝居してるから、なんつーか・・・ちぐはぐ？ 本筋に関係ないんじゃないかなーってネタでひっぱりすぎ、とか。そういうアラ探しをしちゃうようじゃ、自分的に面白くなかったんだなぁ、と・・・。
話は、結構好きな部類の話だったので*5、余計に残念で・・・（しくり）。
まぁ、お目当ての岡田、平野両氏が良かったのが救いでした。
てか、岡田、平野、首籐さんの３人のシーンは、ほっとしたもん。あぁ。普通に見られる・・・と（笑）。
岡田、平野は、悪役キャラが多いっていう認識だったんだけど、今回は両方とも良い人な役で、でもそれもいけてたのが新発見でした。今まで岡田さんが良い人役やってても「いつ悪い奴になるんだろう〜？」ってつい思ってたのに、今回はそれがなかったしね（笑）。
帰りに、岡田、平野、首籐の３人が出る芝居の前売りチケットを買ったんだけど、領収書もチケットもくれなかったのがちょっとコワイ。
領収書を要求したら、チラシのような申込書の半分が領収書の代わりですって言われたんだけど*6、でもそれじゃ日時とか枚数とかの証明にならないじゃないですか。もうお金払っちゃったから、返してくださいとも言えずにそのまま帰ってきたんだけど・・・正直、そーゆー販売方法はどうかと思うなぁ。せめて主催者側の一筆とか欲しいと思うんですけど・・・。
