「決闘!高田馬場」見ました
今日は私のお誕生日です。
ハッピバースデー ツー ミー♪
つーわけで、パルコ歌舞伎「決闘!高田馬場」をおごりで見てきました。
らっき♪
三谷作品は大好きな私ですが、今回のモノは歌舞伎です。
むかーし、子供時代に母に連れられて歌舞伎座に行った事があるのですよ。
んで、その時の思い出は、
・・・・・何言ってんだかわからねぇし、メークが怖い*1 (┳◇┳)
なので、あまり期待をせずに行ったのですが、
面白かったー!
ほら、今回は大人だから何言ってるか判ったし(笑)。
それだけじゃなくてね、歌舞伎の技法を色々と見て、それが面白かったのですよ。
あと、生演奏*2も良かった。なんか、ノれました。日本人DNAの中に歌舞伎DNAが入ってるに違いないw。
多分あれは歌舞伎の技法なんだと思うけど、っていう演出に驚かされっぱなしでした。
市川染五郎さんが柵越しに倒れて、そしたら身体が残っているのに本人は逆側から違う役で登場*3。
これにはすっごいビックリしました。だってあそこにまだ倒れてるんだよ!?
席が離れていたのと目があまりよくないので上手く誤魔化されてしまったようですが、あれは人形だったのか身代わりだったのか・・・本人と交代する時に「右足出して、」とか掛け声かけてたから人間なのかしら? でも倒れてただけだからあれはただの人形で、人形を引っ張る人と息を合わせるための掛け声だったのかしら? なんにしろ、普通の歌舞伎ではそういう掛け声を出すことはないと思うので*4、そういう所が面白いなぁ、と感心しました。
身代わり人形といえば、市川染五郎さんがおばーさん役の人*5を背負うシーンがあるのですが、これも、後ろから人形の足を出して、本人は黒い布で身体を覆い後ろから上半身だけを見せてまして、でも、この足が本物っぽいんだ。妙に質感あって。あれ何でできてるんだろう? 今度WOWWOWで生中継あるからそれで是非確かめたいです。この2点。
それと、一番ビックリしたのが、幕を使った場面転換。
舞台上部に何本かワイヤーが渡してあって、それを使って幕がた っと移動して場面転換させるんだけど、黒子さんが結構なスピードでた っと走って幕を通過させている間に、役者さんが揃ってたりするんですよ。しかも息乱してもいなく
。あれがほんとにビックリでした。いつのまに!? って何度も思ったもん。
勿論歌舞伎の技法だけでなく、三谷演出も良かったです。
舞台横で床を拍子木で叩いている人。「附け打ち(つけうち)」さんというらしのですが、この方が、舞台が川のシーンになった時にシュノーケル付けてたり、登場人物がちょっと入り組んできたときに、舞台後方の歌い方さんが試合中断の経過を話す審判風に説明してくれたり、やっぱりこういう小技がいいですね、この方は(笑)。
もちろん、役者さんも素晴らしかったですよ〜。
時代劇ってのをさっぴいても、「こんな話し方する奴はいねぇ」って思っちゃうような台詞回ししても、自然に受け入れてしまう。これってやっぱりご本人達の技量と、それとやっぱり歌舞伎DNA?(笑)
市川染五郎さん。素晴らしかったですね〜。
やっぱりね、華がある。
前に古畑を見ていて同じ台詞を師匠役の人が言ったときには*6あまりピンとこなかったのですが、生で舞台を見て判りました。うん。やっぱり華がある。舞台を見ていてつい目が行ってしまうし、すごく主役が生える。やっぱりこれって持って生まれたモンなんでしょうね〜(歓心)。
もちろん華があるだけではなく、客席を沸かせる台詞回しや間、動作なども備えているから素晴らしい。つーか、そーゆーのを総合して華があるって言うのかもしれないけど。
安兵衛役と敵側の先生*7(?)二役やっておられたけど、ライバル役の方ははっちゃけてて面白かった〜。大体紫のスパンコールの着物って反則(笑)。カマっぽい話し方が妙にハマってて最高でした。
やっぱり歌舞伎役者さんは歌舞伎の舞台で見るのが一番なんですね。
それと、今まで歌舞伎は全然見ていなかったので、今回初めましての方なのですが、市川亀治郎さん。素晴らしかったです。
主役安兵衛の友人役や、安兵衛に惚れる堀部ホリ*8、あと敵側の1人もやってたかな?
ほとんどが友人役なんだけど、ちょこっとだけ出てきたホリさんがすっごい可愛かった〜♪ 「ん〜もぅ、絶対モノにしてみせる♪」*9っていう台詞を残して退場するんだけど、ほんっとに可愛かった。見習いたいくらい(笑)可愛かった。
釘を踏む小ネタも上手かったし、また見てみたいな、この人。
歌舞伎、面白かったです。
三谷歌舞伎だったから、なのかな。それとも歌舞伎座でやってる歌舞伎もこんなに面白いのかな。
今度、知っている役者さんが出ているときに、見に行ってみようかな〜。と思います。