SASORIIX 「約yakusoku束」見ました

 
 月影十番勝負の最終戦、SASORIIX 「約yakusoku束」を見ました。
 
 月影十番勝負とは、劇団☆新感線の看板女優高田聖子さんが劇団を離れて普通の芝居*1をやる、というイベントで、毎年1回やってたらしいのですが、なにぶん高田聖子さんを知ったのが最近なので・・・ちくしょう、もっと見たかったよぅ(悔し涙)。
 
 主演:高田聖子、 演出・出演:池田成志
 というだけで「絶対見に行く!」と思ったのですが、ポスターがなんとなく、暗い。しかも内容が「女囚モノ」ということで、悩んだ結果、「当たったら行こう!」と、運にすべてを任せ(笑)、無事当たったので見に行ってきました。でも面白かったから普通にお金払って見に行っても良かったな。
 
 

 凶悪事件を起こして拘留された女・奈美子。しかし、言動に不審な点があり、精神鑑定を受けるために北の地にある施設へと護送されることとなった。送られた先では、様々な想いを抱えて生きる女たちが溢れていた。やがて、女たちの心のうちが徐々に暴かれていくことで、奈美子と女たちの意外な接点が明らかとなっていく……。
 出演:高田聖子・木野花千葉雅子・伊勢志摩・池谷のぶえ・加藤啓・池田成志

 
 奈美子さんだけ固定で、後の役は他の役者さんが担当。なので、1人二役も三役もやってました。これって役者に技量がないときついですよね〜。特に池谷のぶえさんが良かったです。これまでも何度か拝見していたのですが、そのあまりの変わりっぷりに同じ方だとは思わなかったのですよね〜。あの体型(失礼)なのに。だって声までなんとな違うんだもん。
 最近やっと気づいたのですが、私、舞台は役者で選ぶ傾向があるようなのです。見終わった感想は、脚本のウェイトが大きいんだけどね。
 だから、池谷のぶえさん、今後注目したいです。
 
 舞台は高田聖子オンステージでした(笑)。
 演歌あり、台湾人風喋り(笑)あり、もちろん全体的にシリアスなんだけど、たま〜に見せるすっとぼけた演技が大好き。
 最初に彼女を見たのがまんぐす姫*2だったからかなぁ。彼女の悪役っつーか、啖呵切ったりするのがかっこよくて好きなんですよね〜。
 なので、彼女を見に行った、って点では大満足でした。
 それって舞台の見方じゃねーよって、ちょっと思うけど、でも満足したから良いのだ(笑)
 
 そういう点では、池田成志の出番が少なくてちょっとさびしかったかな。
 まぁ、演出もやっているので、少なくても仕方がないのですが。でも、キーになる役を要所要所でやっていたので、まぁ、満足。ナルシーっぽさ爆発の胡散臭い似非紳士だったしねw。
 途中、加藤啓演じる怪しさ爆発コックさん*3の演技が、ナルシーっぽく見えました。つーか、乗り移ってるのかと思った(笑)。
 でもやっぱりところどころ無理が見えて、やっぱり本人にやって欲しかったな〜。と、ちょっと残念だったな。
 
 ロードムービー風のお話だったので、これ! っていう結末はでなくて、「奈美子はどこへ行く」的な(笑)エンディングでした。
 かっきりとしたオチが好きな相方は不満があったみたいだけど、私はこれはこれで良いんじゃないかな〜、と。人生、そんなに簡単に結論が出るわけじゃないしね。
 

*1:新感線の芝居は宇宙人とか忍者とかがテンコ盛り

*2:レッツゴー忍法帖

*3:シェフ?