コルトガバメンツ見ました

 
 小学校の頃仲良かった4人組の内3人が同窓会で再開し、1人だけ違う中学校へ進み同窓会にも来なかったもう1人の所へ「何故違う中学へ行ったのか」を聞きに行き・・・。ってお話でした。
 
 男の子と女の子は違うってよく言うじゃないですか。
 男の子とはまったく交流がない女子グループに所属していた私は、その事が今ひとつよく分からなかったのですが、芝居を見ながら「あぁ、確かに男の子(+男の子の慣れの果て)ってよく分からない!(笑)」と思いながら見てました。なんか、付き合い方とか遊び方とか全然違うんですね。同行者(男)は懐かしい、って思ってたらしいので、やっぱり男の子と女の子は違うんですね。実感しました。なんか男の子って・・・・馬鹿(笑)
 でも話の核心に入った途中からは、あぁ、やっぱり違うといっても、そこは人間。やっぱり同じなんだなぁ、と思わせる展開に。
 中心的な子に友情の片思いしたり、些細な事で優越感持ったり、見下したり。
 そういう濃い人間関係って、大人になるとない。子供の時だけのものじゃないですか。だから、そういうの見せられると懐かしくて、面映くて、なんか、ジーンときますよね、心に。
 
 役者さんがまた良かったのですよ。
 
 強がっていても実は一番臆病で、でも締める所ではちゃんと締めてくれるジャイアン的リーダー*1
平野勲
 一見冷めて一歩離れたポジションにいるようで、でも実は皆の面倒一番みていた世話役、篠田剛
 一番はた迷惑キャラに見えて、でも実は空気を読んで皆の中の昔の自分を演じていた引きこもり、岡田達也
 そして、お調子者だったり、リーダーに逆らえなかったり、でも自分より下に見ていた人間には強気だったり、でも勇気を出して自分内氾濫を起こした主人公、首藤健祐

 4人が絶妙なバランスだったのですよ。
 本当にどこにでもいそうな4人。でもちゃんとお話になっている。
 設定・脚本・役者・演出。全部かみ合ってるからこそ、なんでしょうね。突拍子もない設定とか、劇的な展開とかなくても、面白いお話は面白いんだな〜。という良い見本。とりあえず今のところ私の中で今年のNo1お芝居です(小劇場部門)。
 
 お目当ての平野さんと岡田さんは、二人とも素晴らしかったです。
 私の中でこの二人は、悪役系に分類されているのですが(笑)、平野さんはその通りの乱暴モノで「わ〜い♪」だったのですが、岡田達也、すげー新たな一面を見て面白かったです。つーか、すげーキモかった!
 でも途中で、実はそれを演じていただけって告白するシーンは、岡田達也の真骨頂! って感じでわくわくしてしまいました。この人の怪しい目が好きです。あぁ、もっと悪い人をやってくれ!(笑)
 
 またこの4人(+脚本家)でのお芝居が見たいな〜。
 

*1:ジャイアンの方が頼りになるけど