「プライベート・ライヴズ」見ました

 
 青山円形劇場で、「プライベート・ライヴズ」見ました。
 
 葛山信吾久世星佳・西川浩幸・ともさと衣によるほぼ4人劇*1
 一条さん*2と西川さん目当てです。久世さんは宝塚時代に何度か見てます。が・・・ともさと衣さんって、誰? まぁ、3/4知ってれば十分でしょ。
  

 新婚旅行の夜に、別れた彼が!彼女が!
 隣の部屋に、やはり新婚旅行にやって来ていた!!
 いつの時代も変わらない男と女、イチャイチャしていたのにメチャメチャ!?
 魅力的なキャストで贈る名作コメディの究極

 
 うん。確かにイチャイチャ(バカっプル)とメチャメチャ(喧嘩)しかなかった気がする(笑)。
 
 
 話は、エリオット*3と、シビル*4が新婚旅行先のホテルのテラスに出てくるところからスタート。
 盛り上がっているシビルに対して、エリオットは微妙にテンションが低い。彼女が初婚、彼が再婚、って事を差っぴいてもこのテンションの低さは何だろう? と思っていると、シビルが、カップルの喧嘩理由No3には入るよね、という「前の彼女の事」を持ち出して、エリオットのテンション、更に急降下。
 前の彼女、どんな人だったの?
 って聞くまでは分かるけど、前の彼女の駄目な所を頑張って探し出して自分より下だと確認する(しかも旦那の前で)という行為が分からない。女の人ってこーゆーことするもんなの? それとも洋モノだから?
 その後出てくる、アマンダ*5とビクター*6カップルも似たような感じで、エリオットの悪口を言うビクターに、アマンダうんざり。
 そしてほんの偶然でお互いの存在を知ったアマンダとエリオットが、最初は口げんかしてるんだけど、すぐにまだお互いに想い合っているということを知り、
 
 いきなり二人で逃げる
 
 って、どーよ?(笑)
 
 途中休憩を挟んで2幕モノ*7だから、1幕の最後に互いのパートナーに、昔の旦那(奥さん)が横の部屋にいることがバレて、2幕で4人交えてどたばたになるのかしら? って思ってたので、この急展開に結構ビックリしました。まぁ、展開が早いのはいいですよね。新婚旅行先でパートナー捨てて他の男(女)と逃げるのはどーよ、っていう問題はおいといて(笑)
 
 2幕目は、アマンダのパリのアパートで、エリオットとアマンダがラブラブしているシーンからスタート。
 どれくらいラブラブかってーと、チューしまくりなくらい?(笑)
 このバカっぷるっぷりは、どこまで続くんだろう? ってちょっとうんざりするくらいのらぶらぶーでした。あんまり続くから、2幕コレで終わるんじゃないか? って思っちゃいましたよ(笑)(そんなわけはないんだが)
 で、さっきまでらぶらぶーだったのに、何故か一気に殺し合い?ってくらいまでの格闘をし始めて、アマンダがエリオットの首を絞めてる所に、ビクターとシビルが現れその姿を目撃したところで2幕目終わり。
 んで、3幕目は何故か部屋で寝てるビクターとシビルがフランス人メイドに起こされる所から始まって、やっと4人交えて会話スタートか? と思いきや、ビクター・シビル+エリオット、ビクター・シビル+アマンダ、って感じで3人での会話が続き、やっと4人揃ったと思ったら、ビクターとシビルが喧嘩し始めて終わり。
 4人交えてのドタバタが見たかったんだけどなぁ、って、ちょっとそれが残念。
 
 シビルが煩かったなぁ・・・。
 こりゃエリオットもうんざりし始めるよなぁ、って位の「嫌な女の人という演技でありがちの高いトーンで喋り捲る女の人」でした。あまり同じトーンが続くもんだから聞き取りづらくてねぇ・・・。でも、2幕以降ではそういう喋り方じゃない時もあったので、そういう演技だったのかな、と思います。そういう喋りが似合ってるキャラだしね。とりあえず、どういう女に男はうんざりするか、ってのがちょっと分かりました(笑)。
 
 エリオットは、ちゅーしまくりでした(笑)。
 シビルともチューしまくり、アマンダともチューしまくり、あ、ビクターとはしてないか(笑)(当たり前)。
 クウガの印象が濃い為か、一条さん=ストイック、っていうイメージが強かったので、非常に軟派でチャランポランなエリオットにちょっとビックリでした。
 洋モノの軟派キャラにありがちな「笑えないジョークを言う」スキルもばっちりお持ちで、そういう所はなじめなかったなぁ・・・でも、洋モノ、しかもコメディーにはお約束な役なんだよね、こーゆー役。だから洋モノ苦手なんだろうな、私は。
 
 アマンダ、美人でしたね〜。あと歌も素敵だった〜(うっとり)。
 宝塚時代、申し訳ないんだけど、天海さんの影に隠れて*8どっちかってーと渋いイメージだったんだけど、すっごく美人でした。思わず息を飲んじゃうほど。しかもはっちゃけた美女役がすごーく合ってました。うわ、こんな役もできるんだ、ってビックリしたもん。男役トップは伊達じゃなかったんですね。次の舞台も是非見てみたいです。ただ、これのイメージが強すぎて、おしとやかな役やられると違和感もっちゃうかもしれないけど(笑)
 
 ビクターは、「西川ワールドが炸裂してました」(笑)。
 もうね、この人の場合、言うことなし。つーか、大好き(笑)。
 喋り方とか間の取り方とか、やっぱりこの人はコメディが合うと思います。ちょび髭も笑かしてくれましたw
 あと、円形劇場っていう舞台なので仕方ないんだけど、役者さんは色々な向きで台詞を喋ることになって、向こうを向いている役者さんの声は、何を言ってるんだか分からない時があったんだけど、西川さんだけは全部クリアーに聞こえました。さすがです。
 
 あ、最高だったのがフランス人メイドの方、チラシ載ってなかったのでお名前調べちゃいました。詩梨*9さん。
 エリオット達がイギリス人なので、フランス訛りの英語をしゃべるって事だったんだろうけど、彼女の台詞すべてが最高。
「ワタクシ、これから、コーヒー入れねばならない。お前様、それ、飲むか?」
 あぁぁぁぁ。思い出せないのがすっごい残念。もっと愉快に無礼でイントネーションも面白かったのにぃぃぃ。
 そんでまた笑顔も良かった。何気にMVPかも、私的に(笑)。
 
 って、結構良い事ばっかり書いてますが、もう一回見たいか? って聞かれると、実はNOかも。
 話がね、洋モノ特有で、罵り合いのシーンが長いんだ。
 なんつーか、うんざりするくらいラブラブしてるか、嫌になるくらい罵り合うか、しかないんだもん、この芝居。恋愛ってそーゆーものだよ、ってそういう意図なのかしら? 外人さんの恋愛って激しいのねぇ・・・。
「浪人街」の殺陣も担当した、という方の作ったエリオットvsアマンダの喧嘩シーンは面白かったですけどね。「いつか怪我するんじゃない?」ってくらい激しいの。電話のコードで首絞めたり(笑)。
 
 でも、舞台と客席が本当に近くて役者さんの表情がよく見えるし、コメディ好きな人にはお勧めかな。ただ、座席位置にあたりはずれがあるとは思うけど(笑)

*1:途中でメイドさんが出てくるんだけど、チラシにはこの4人の名前しか載ってない

*2:葛山信吾さんのこと。仮面ライダークウガより。きっと私は一生一条さんと呼ぶだろう

*3:葛山信吾

*4:ともさと衣

*5:久世星佳

*6:西川浩幸

*7:正確には、1幕>休憩>2幕>3幕 って書いてあった

*8:天海さんの次のトップさんでした

*9:しりさん、とお読みするらしい。苗字はなく詩梨だけ