「Love30 〜女と男と物語〜」見ました
30分のラブストーリーを3本ノンストップ上演
しかもどれも二人芝居のラブストーリー
という舞台でした。
山寺宏一・水野美紀
片桐仁*1・真中瞳
生瀬勝久・YOU
はい。キャストで見るのを決めました(笑)。
一体、生瀬勝久・YOUで、どんなラブストーリーになるんだよ?
蓋を開けてみたら、うん、確かにラブストーリー。
結構飛び道具ネタだけどねw
第1話:スパイス・イン・ザ・バスケット
作=三島ゆき 演出=宮田慶子再婚相手から離婚を突きつけられた元妻が、相手に請求された慰謝料の肩代わりを元夫のところへぬけぬけと頼んでくるが・・・。
なんだろう。
なんか、中途半端な印象を受けました。
まぁ、それが自然体な演技なんだろうけど、水野美紀の俺様元妻*2は、そんなにひどく見えなくて・・・いや、やってることは「おいおい」なんだけど、イマイチ「ひでぇ」って思えない。
「ひでぇ」って思えないと、たまに見せる優しいとことかイイところがあんまり浮き上がらないじゃないですか。
山寺さんも、翻弄される元夫、いい感じなんだけど・・・確かに翻弄されてたんだけど・・・あんまり可哀想って思えなかったなぁ。
結構しんみりほんわかさせるいい話なんだけど、なんとなく「たー」っと過ぎていった感じ。
第2話:結婚相談所
作=サタケミキオ 演出=宮田慶子
結婚相談所のカウンセラーの元に、中学時代憧れていた先輩が偶然訪ねて来た。思いがけない突然の再会に、女は胸をときめかせるが・・・。
これ、一番良かったです。
真中瞳がイマイチかな? って最初は思ってたんですけど、不器用な演技が不器用な役に合っていて、見てる方の切なさを誘う。
切なかったですねぇ。
ラーメンズ片桐、「カビ人間」*3以来2度目だったのですが、こういう切ない役、いいですね〜。マジで泣きました。
カウンセラーの女性が、自分の恋心を相談しようと電話した電話相談所の相談員が、実はその先輩だったのですよ。勿論お互いにその事は知りませんが*4。
で、その先輩は、電話で自分の気持ちを泣いたりわめいたりしながら話すカウンセラーに好感を持って、お互いにすれいちがいの両想い状態。
もう、切ない切ない。
電話でカウンセラーを慰めている先輩の姿が、本当に切なくて、何か印象的な台詞があったわけでもないのに大泣きでしたよ、私。周りの人も結構ぐすぐすやってるっぽかったですね。
それだけ切ないのに、ちゃんと笑いも入っていて、30分でもここまでできるんだな〜と、正直感心しました。
うん。おもしろかった。
第3話:兄への伝言
作=蓬莱竜太 演出=宮田慶子
弟のお通夜に戻った兄と、弟の妻との再会。幼馴染同士の思い出話の中で出た、弟からの兄への伝言。ずっと聞きたかったほんとの意味とは・・・。
飛び道具だった。
っていうのが正直な感想(笑)。
だって、死ぬ間際、妻に託された弟から兄への伝言の内容が「とんかつとりかえた」だよ?
飛び道具以外の何者でもないでしょ(笑)。
兄弟と二人共が想っている一人の女性、3人で入った「とんかつのサイズが大雑把なとんかつ屋」。そこで兄弟は「とんかつのサイズの小さい方が彼女を諦める」という賭けをした。
トイレに立っていた兄は、席に戻りとんかつを見るなり食べもせず店を飛び出して・・・
まぁ、あとは言わずもがな。
大体そういう賭けをしてるなら、席立つなよ(笑)
役者も割りと飛び道具なら、芝居の内容も飛び道具。
いや、面白かったけどね。
切ない、よりは、面白いって思ってしまうのは、役者のせいかな?
YOUさんが、素で兄を振り回すミステリアスな女性を可愛く演じられていて良かったです。たまに台詞聞こえなかったけどねw
生瀬さんは・・・前に鶴瓶さんが言ってたけど、本当に「顔芸」だねw
いや、好きですがw
んー・・・やっぱり2話目が好きかな。