6日で4本・・・

 
 29日にキャラメルボックス公演「サボテンの花」、
 31日にMΣW’s(ミューズ)公演「IZOU」、
  2日にNAO−TA!プロデュース「REPLAY」
 を見ました。
 2月はあんまりなかったんだけど、3月の最終週から妙に重なりました。芝居って一本あると続くのって何でなんだろう・・・。ちなみに風邪はまだ続行中・・・(しくり)
 
 
・「サボテンの花
 
 宮部みゆき原作のハートウォーミングなお話。
 最近、キャラメルは原作モノ多いなぁ、って気がします。
 まぁ、原作モノであっても、キャラメルテイストになるのが流石だなぁ、と思うわけですが。
 やっぱりアレかな、キャラメル芝居*1の影響かなぁ?w
 

 舞台は、1月のある小学校。
 この学校では、卒業生はクラス単位で「卒業研究」に2ヶ月かかって取り込むという伝統があるのだが、元々クセがあり、何かと先生方の間でも話題になっている1組のクラスが選んだ研究は「サボテンの超能力について」
 当然担任を初めとした先生方は猛反対するのだが、生徒達の真摯な態度に、教頭先生は許可を出し、反発をした担任は学校を欠席するようになってしまう。
 警察沙汰になったり色々なハプニングは起こるが、あくまで真面目な生徒達の姿に、担任の先生も態度を改め、いよいよ研究発表の日が訪れた。

 
 まぁ、こんな感じのお話。
 チラシに載っていたメイン役者二人は、教頭先生と、えーっと・・・謎のおねーさん、役(笑)。
 見た目年齢ほとんど変わらない役者達が、謎のおねーさん(大学生)と小学校6年生に分かれる、ちょっと混乱したかも(笑)。まぁ、すぐ慣れましたが。
 お話も良かったのですが、この芝居、音楽劇(ミュージカルではないらしい)で、ところどころオリジナルソングが入るのですが、和尚役*2のコング桑田さんが素晴らしかった!
 去年見た、TOKIO松岡の芝居に出られたときにもその声の素晴らしさにウットリしたのですが、今回は歌数も多くて、すげーうれしかったぁ。どんだけ素晴らしいかというと、キャラメルの芝居なのに、最初の曲は和尚さん、ってくらい?w(1回しか見ていないので、実は違うかも)
 メインの役者さん達はソロがあるのですが、「頑張れ!」って思ってしまうほど・・・な方はいらっしゃらなくて、あぁ、やっぱりちゃんと考えているんだなぁ、と(笑)
 でも和尚さんの歌声が一番でした。
 ちなみにこの和尚さん、今度自分の劇団で、男女入れ替え芝居で、おさげの女子高生役をやられるそうで。えー、この方、見た目誰に似ているかってーと・・・ジェームス小野田?w
 見てみたいなぁ。
「萌えキャラです」って言ってたもんなぁ・・・見てみたい、よなぁ・・・。
 
 
・IZOU
 
 時は明治。
 銀座の大火には、実は、銀座を西洋の列強国のような町に生まれ変わらそうとするある人物の思惑が働いていた・・・ 
 
 という、なんつーか・・・歴史ファンタジー、なのかなぁ?
 なんたって、メインで争ってるのが、武市半平太高杉晋作だし*3
 武市半平太が使っているのがIZOUで、二人いるんですよ。IZOU役が*4。それだけじゃなく、今武市半平太の周りにいる有能そうなおねーさん二人も昔京都でIZOUをやっていたのだそうで・・・チームIZOU?(笑)
 今のIZOU役の役者さん目当てにこのお芝居を見に行って、主役と聞いていたのですが、昔IZOUだったおねーさんの方が主役っぽかったなぁ。武市半平太操ってたのこの人だし。
 お話は、結局武市半平太高杉晋作も死んじゃって、まぁ、元々死んでるんですがw、チームIZOUが「また(武市を)作ればよい」とか言ってる辺りで終わっちゃって・・・正直、何が言いたいんだろう? 日本はチームIZOUが仕切ってるって事なのかしら? と、割と消化不良。武市vs高杉の言い合いのシーンとかは中々面白かったけどね。
 芝居を見るうえで私が重視してるのはお話なんだなぁ、と再確認しました*5
 
 
・REPLAY
 
 TARAKOさん作・演出のお芝居は、笑えて泣けて温かい、という、私にとっては「これぞ芝居よね!」というもので、毎回楽しみなのです。
 今回はとある老人ホーム(って今言わないのか?)が舞台。
 
 一癖も二癖もある老人達を相手に、今年も「やってみよう会」の季節がやってきた。
 今年のやってみようは、お芝居。
 本物の役者さん(2時間ドラマでは台詞もなくすぐ死んでしまうけど)を迎えて、桃太郎のはずが何故か遠山の金さんやら水戸黄門やらが大暴れ。
 さて、ホームの皆は劇を成功させることが出来るのか?
 
 って感じのお話。
 お話がお話だから、役者さん達の平均年齢はぐっと高めだったのですが、それが良かったですねー。若い役者さんが老人の役をやるとちょっとおとなしめになるじゃないですか。でも今回は老人(って感じは全然しないんだけど)年齢の方が老人の役をやるから、ナチュラルに元気。つーか、本当に元気。その元気分けてってくらい元気。
 喧嘩もするし、嫉妬もするし、若いカッコいいヘルパーさんにぽーっとなるし。
 人間って、いくつになっても変わらないよねー、って事を実感しました。
 いや、当然のことなんですがw
 私も元気な老人になりたいものだ。
 
 出演者の丸山裕子さんの声に、ひじょーに聞き覚えがあったのですよ。
 でも誰の声だか分からない。
 なので、家に帰ってから調べたところ、
 おじゃまんが山田くん(山田みのる) 、はじめ人間ギャートルズ(ゴン) 、キャプテン翼石崎了) など見覚えがある名前が並んでいるのですが、どーもしっくり来ない。つーか、↑の声、あんまり覚えてないし。
 うーん・・・と思いつつリストを見ていたら、
 ひみつのアッコちゃん(第1作)(チカコ) 、
 となりのトトロ(カンタの母) 、
 これだ!(笑)
 そーよ。チカちゃんの声よ。あと、カンタの母。
 あの意地悪そうな声は、確かにチカちゃん。
 あー。すっとした(笑)

*1:キャラメルボックスの役者さんの芝居を、勝手にこう呼んでます。なんつーか・・・高校演劇っぽいっつーか、お芝居っぽいっつーか、まぁ、そんな感じの演技

*2:担任の父親で、教頭先生の飲み友達

*3:二人とも維新以前に亡くなってます。念の為

*4:Wキャストという意味ではなく、二人の人間がIZOUという事で活動をしている

*5:勿論、役者と演出も大事だけどー