「宝塚BOYS」見ました
宝塚に男子部があった!
という、いかにもトンデモっぽい設定の舞台を見てきました。
いや、本当にあったんですよ?*1
戦後間もない頃に、約10年ほど。
女子生徒*2やファンの反発もあり、結局大舞台には立てずに解散となってしまったらしいですが。
この、ともすれば「プロジェクトX」になってもおかしくないような内容を*3、笑いあり涙あり、歌あり踊りありのエンターテイメントにした舞台、面白かったです。
男ばっかりの舞台だから誰が誰だか分からなくなるかなぁ、とかちょっと心配してたんですけど、役者さんが芸達者な人達だったからかなぁ。ちゃんと各人に個性が出ていて、気楽に楽しめました。まぁ、ほとんどの役者さんを知っていたからかもしれませんがw
ポスターで、一人違う空気をかもし出していた、柳家花緑スタートで、かなりビックリしました。
舞台に彼一人しかいなかったんですよ。しかもピンスポ浴びて。
毎週「特ダネ」で、彼の一人芝居を見ているものとしては、ちょっとドキドキでした。*4
でも台詞はもう一人出てきてからだったので、ちょっと安心w
でも、意外と上手くてビックリでした。
長台詞とかは、ちょっと?って思っちゃいましたけど、でも、すぐに気にならなくなりましたねー。意外と役者スキル高いのかも。って、結構舞台出てるんですね。納得。
今回の私のお目当ては、吉野圭吾でした。
宝塚男子部において、一人だけダンススキルが高い役、という非常にぴったりな役で大満足。つーか、かっこよかったぁぁぁぁ。やっぱり動きがきれいだよね、この人。ちょっと優雅っぽい(?)しゃべり方も好き。
欲を言えばもうちょっとダンスシーンとかみたかったけど、まぁ、そういう芝居じゃないしね。
最後のレビューが素晴らしかったので、いいです。
一緒に見に行った相方は「吉野圭吾、変な役じゃなくてちょっとがっかり」と言ってましたが、いいんだよ、たまにもこういうのもあるんだよ、つーか、本当はこういうのが多いんじゃないでしょうか? 私らが見る吉野圭吾は変な役ばっかりだったけどw。
実話なんだろうけど、ところどころほろっと来るシーンがあるのですよ。
病院を抜け出した実は片肺がなくて入院した仲間*5を探してレッスン室に集まるシーンとか、良かったですね。
三宅さんがまた良い味出してるんだ。
関西弁が非常に板についてたんだけど、ネイティブなのか? と思ったら、神奈川出身とか書いてありました。すげーなー。
最後まで頑張って強がる姿に泣けました。
あぁ、強がるといえば、猪野学さんも良かったな〜。
愚連隊で皆をまとめてたとか、半うそこいて強がっていたけど、実は日舞の師匠の息子、という役を細かい動きで出してましたねー。日舞っぽいダンスとか、良かったです。本当に芸達者だなぁ。
最後、解散する時に、レッスン室に掲げてある「清く 正しく 美しく」の書に深々と一礼するメンバーの姿に、泣きそうになりました。
色々と翻弄されて、結局目的である大舞台には立てなくて、結果的には失敗、悪い見方をしたら約10年棒に振ったようなもんなのに*6、ちゃんと礼を尽くすんだなぁ、と、昔の日本人の姿勢に感動しました。
今の人だったら、絶対、やらないよね。
けっ、とか言って出て行くよねw
あぁ、でも、彼らなりに精一杯やったから満足なのかなぁ。
このシーンが一番感動しました。
途中まで見ていて、「このメンバーでレビューが見たいなぁ。でも話の展開上無理かなぁ」とか思っていたのですが、ちゃんとありました。しかも大階段付。
教室のセットがはけて、後ろから大階段が出てきた時には拍手しそうになりました。
やったー! 吉野圭吾の宝塚レビュー!!
もう、ずっと彼ばっかり見てました(笑)
だってかっこいーんだもーん♪
宝塚レビューでの定番、燕尾服で並んでの演舞、すっごくかっこよかったです。やっぱり男性なので力強いですね〜。宝塚で見慣れた動きなんだけど、すごく新鮮でした。まぁ、力強い分優雅さに欠けるんだけど*7。
でも、まさか羽根背負いまであるとは思わなかったのでビックリしました。
でもね、その羽根しょった姿で実感しました。
宝塚に女性だけで良いかも。
だって、なんか、すごく違和感あるんだもん。
女性が、かっこいい男性を演じるから良いのかも。って、いつもにもまして思いましたよ。
やっぱり宝塚は乙女の夢なんだね。
宝塚BOYS面白かったです。
レビューのために買っちゃおうかな。とか真剣に考えるほど面白かったです*8。
WOWWOWでは・・・やらないだろうなぁ。