「キャバレー」見ました

 
 松尾スズキ版「キャバレー」見ました。
 
 テレビの単発ドラマ等で、松尾スズキは合わない気がしていたので今まで見たことは無かったのですが、コレは原作ありきだし、松雪さんとか阿部さん*1とか出てるし、と、見に行ってきました。
 確かに毒もお下品もあったけど、怯えていたほどではなかったので、割と気持ちよく見られたかな。オープニングでいきなりおねーちゃんが胸あらわにしたのには驚いたけどw
 
 
「キャバレー」って、映画も見たことなかったんですけど、ナチがらみの話だったんですね。
 つっても、メインのテーマではなく、要素として入ってるだけでしたが。
 でも、前半ラストシーンの、ほとんどの役者がナチの旗持って歌っているシーンは恐かったなー。良い演出だなーと思いました。あと、ラストシーンも寂しさと物悲しさがすごく出ていて良かったです。
 なんだ、普通に見れるじゃん、松尾スズキ(←失礼なヤツ)
 
 阿部さん、大爆発でしたねー。持ち味が200%発揮、みたいな。
 客席まで降りてきて前列のお客さんをいぢるシーンが2シーンくらいあるのですが、途中で困ってる感が感じられて、紅白を思い出して笑いましたw あの辺が阿部さんのいい所だよね。いぢり切れないところがw
 
 森山未来、かっこよかったっす。
 この人やっぱり映像よりも舞台のほうがいいですよね。
 トレンチコート姿とか、見とれるほどかっこよかったです。
 でも、主役っぽい立ち位置なのにあんまり出てこなくてちょっと残念でした。
 いや、出てないわけじゃないんだけど、ほとんど踊ってないからあまり印象に残らなかった、が正しい。
 そういう役だから仕方ないけど*2、でも踊れる人だから勿体無いよねー。
 
 松雪さんは細かったなー。細くてちっちゃくて美人さんでした(はぁと)。
 こないだTVで「フラガール」見たばっかりだったからカブるカブる(笑)
 気の強いところは非常にはまってたけど、キュート系の可愛さって、ちょっと持ち味違うよね。いや、可愛いんだけどね。可愛いんだけど・・・んー・・・松雪さんって、かっこいい、っていうイメージが強かったから、なんかちょっと違和感でしたw。お馬鹿なのか、現実から逃避&諦めているのかが、見ていてわかんなかったから、っても、あるかもしれないけどね。
 
 一番すげーって思ったのは、秋山奈津子さん。
 今まで何度か彼女を舞台で見たけど、毎回タイプが違って、そのたびに驚いていたのですが、今回は変わりすぎ。
 おばーちゃんの役だったのですが、最初気づきませんでした。
 一応主要出演者を覚えていたので、消去法で気づいたのですが、気づいてからもやっぱり半信半疑でw
 演技だけでなく、歌も踊りも良かったなー。特にパイナップル持って踊るシーンが最高でした。
 影の主役は彼女じゃないか、と、心の中で思ってますw。それほど存在感がすごかったです。
 
 青山劇場で12,000円。
 ちょっと高いなーとは思うけど、でも、見てよかったな、と思うできでした。
 多分WOWWOWでもやらないだろうしねw
 

*1:サダヲさんの方ね

*2:「キャバレー」や「ナチが台頭する直前のドイツ」を外から客観的に見ている役、っていうのかな?