「青猫物語」見ました

 
 シアタークリエの「青猫物語」を見ました。
 作:マキノノゾミ 演出:山田和也
 らしく、とっても上質のコメディーでした。
 主役の北村有起哉のオタオタっぷりは絶品だったし、黒谷友香の天然女性役は可愛かったし、きたろうさんの時たま見せる絶妙な存在感も良かったし、近江谷太朗とか小須田康人とか脇役もがっつりしてたし。
 うん、良かった。
 
 そーいや、お昼のワイドショーでピーターさんが、最近の観客(おばちゃん)は観劇中に喋る。「あら、あの役者さん、生で見ると大したことないわねぇ」とか言ってる、とか話されていて、そんなわけねーだろー、と思っていたら、
 いたよ(笑)
 クライマックスのとても素敵なシーン。
 北村さんが、台詞をためた瞬間、彼女*1が想像したらしい台詞をぼそぼそっと言ってました。
 ちょっと離れてたけど、場内静かだったから結構聞こえてきてしまって・・・私も同じ台詞を想像したから余計に耳に入っちゃったのかもしれないですね。
 ただ、本物の台詞は、彼女が想像したものよりももっと素敵な台詞だったので、マキノさん、さすがだー、っと感動しましたw。
 やっぱりハートフルなコメディはいいですねえ^^
 
 
 が、なんつーか・・・パンチ力がなかったかなぁ・・・
 ドタバタコメディなんだけど、そのドタバタは全部別個に存在していて、関連性があまりないのが残念だったなぁ。
 あと、主役の二人の恋物語がメインのお話で、最初から二人は両想い、でも仲たがいして*2、色々あった挙句に最後にまとまる、というとても正しい恋愛コメディーなんだけど、仲たがいの原因が、お互いの気持ちのすれ違いだけ、ってのもちょっと寂しかったかなぁ・・・すれ違い、というよりは、女性側の一方的な言い分なんだけどね。あぁ、分かる分かる。と思いつつ、それは割り切るしかないもんなぁ・・・という問題、どう解決するのかと思いきや、やっぱり割り切って終わりだったしw
 ドタバタが次のどたばたを呼んで、さらに違うドタバタに発展して、というのが好きなんですけど、怒涛のように違うドタバタが続くだけでちょっと疲れちゃったなぁ・・・やっぱりメリハリって大事ですね。ずーっとハイテンションだとやっぱり疲れるw
 
 でも、まぁ、普通に楽しめたので、よい作品でした^^
 
 

*1:おばちゃん、というよりはもうちょっと若い方っぽかったです

*2:2時間15分もたせなきゃいけないからねw