トリノ・エジプト展見てきました

 
 トリノなんだかエジプトなんだかはっきりしろ! って言いたくなるようなタイトルですが(笑)、
 イタリアはトリノにあるエジプト博物館の収蔵コレクションの展覧会です。
 ほんっとに、エジプトのモノって他国に出回ってますよね〜。
 まぁ、それにより今日まで残ってた、ってのもあるかもしれませんが。
 
 迫力ではこないだの海のエジプト展には敵いませんが、
 それでも面白い展示物があったので、ちょっと紹介。
 
 
・神様にフレンドリーって……w
 
 
 
 チラシにも載っているこの像。
 この展示会の一番の目玉、「アメン神とツタンカーメン王の像」です。
 神様に気を使って、向かって右側のツタンカーメン王の方がちこっと小さいのですが、前からだとちょっと分からないんですけど、このツタンカーメンさん、アメン様の肩抱いてるんですよ。後ろから見ると、アメン様の方にツタンカーメンさんの手があるの。
 なんでかってーと、
 まぁ、細かい説明は省きますが、ツタンカーメンさんのお父さんが信仰の対象をアメン神様*1からアテン神様に変更する宗教改革をしようとして失敗して、ツタンカーメンさんはアメン神様を敬ってますよ〜ってのを周囲に見せる必要があって、だからこの像が作られたらしいんですが、
 一介の人間が神様にフレンドリーって、おかしくない?(笑)
 まぁ、エジプトのファラオは神のような存在だからそれでもいいかもしれませんが、
 フレンドリーさの表現が神様の肩を抱くって、面白いよね〜。
 あ、ツタンカーメンさまの手はちゃんと5本指でした(どっかのおばちゃんが数えてました)
 
 
・十分バチ当たると思います
 
 ミイラは2体でしたが、木棺は他にもいくつか展示されてまして、
 その中の一つに、女の人の絵が描いてあるのに中に入ってたのは男性のミイラ、ってのがありました。
 その男性、自分が棺に入るために、中に入ってた女性をポイして自分が入っちゃったんですって*2
 そこまでやっておいて、たたりが怖いから、棺に書かれていた彼女の名前は削らなかった、ってのが面白かったです。
 一緒に入る、じゃ狭くてダメだったのかな。
 
 
・あの世でも世知辛い
 
 棺の中に入れる装飾品もいくつか展示されてまして、
 中に、あの世で身の回りの世話をしてくれるシャブティっていう人形があったのですが、
 最初は少数だけだったろうこのシャブティが、
 1年365日分365体必要だって事になり、
 それなら監督する奴が必要だからって事でムチ持ったシャブティも入れられたり、
 400体が入ってるシャブティボックスなんてモンも登場したり、
 日本にも埴輪ってモンがあるから、召使い代わりの人形を入れる、ってトコまではわかるけど、監督官の人形まで入れるとは……(落涙)
 
 
 パネルで紹介されていたのですが、
 トリノのエジプト博物館には、「米アカデミー賞受賞美術監督ダンテ・フェレッティによる、照明と鏡を駆使した彫像ギャラリーの演出」があるそうで、中々神秘的で素敵でした。
 見てみたいなぁ、と思ったものの、
 エジプト博物館見に、トリノに行くってのは、中々勇気が必要でw
 でも、いつかは行って見たいなぁ。
 
 
 今回のお土産
 

 
 ヒエログリフ、ハンドタオル。
 他にも何色かあったけど、これが一番可愛かったで。
 
 

 
 展覧会オリジナル「グイド・ゴビーノ」チョコレートBOX
 1日限定100個
 2,100円。
 たかっ!(笑)
 ミラノの美味しいチョコレート屋さんだそうで、チョコ好きの家族の為に買ってみました。
 ちょこちょこっと食べた感じ、甘さ控えめで美味しかったです。
 でも1個100円は、さすがに高いと思うけどなー。
 
 
 帰り、上野公園の端っこにおいてありました。
 

 

 
 東京芸術大学の学生さんが作ったお神輿みたいです。
 そーいえば、はっぴ着た人をちょこっと見たような。
 
 骸骨さんの方は後ろもいかしてますよ
 

 
 でも何で骸骨とゴリラなんだろう?w
 
 

*1:アメンしん、さまとお読みください

*2:彼が死んだ後家族がやったのかもしれないけど