鶴瓶さん見ました
伊藤園 笑福亭鶴瓶 JAPAN TOUR 2009-2010『WHITE』見ました。
ゲストは柳家花緑。
二人で二席づつ、つっても、鶴瓶さんは花緑さんのリクエストで「らくだ」をやったので時間配分がかなり違いましたが。
演目は、
笑福亭鶴瓶 青木先生
柳家花緑 天狗裁き
柳家花緑 蜘蛛駕籠
笑福亭鶴瓶 らくだ
そんなに数を見ているわけではないのに、かぶるのが不思議。
つっても、噺家さんによって話がちょこっとづつ変わるのでそれはそれで面白いですが*1。
幕が開く前に着物着る前の鶴瓶さんが登場して話をする、という意表をついたスタート。
結構遅れて入ってくる人がいたから、そういう人への配慮なんだろうか?
つーか、6時開演ってのが平日にしてはかなりキツめだと思うですよ。新感線だって6時半開演だぜ? しかも浅草だったから5時ジャストに会社を出てやっと間に合いました。これ、うちの会社だからできるけど、普通の会社じゃきっついだろうなぁ。
いつもの調子でちょこっと喋って客席盛り上げて、鶴瓶さん退場。
着替える間どうするんだろう? と思っていたら幕をスクリーンにして鶴瓶さんと花緑さんについてのスライド(?)上映。
結構凝ってて面白かったけど、明日のゲストは違う人なわけで。これ見られるのは今日だけ? と思うとかなり贅沢な気分になりましたw
んで、青木先生。
鶴瓶さんの学生時代の先生がモデルの話で、この青木先生の授業中にいかに先生を驚かせるか、というのに心血注いでた学生達の話なのですが、
見ててね、正直、
これ、落語にしなくてもいいんじゃね? フリートークでいつもの調子で話した方がウケるんじゃね?
って思いながら見てたんですが、
ラストの方の青木先生の台詞に、ほろっとしてしまいました。
フリートークじゃこんな感じに心があったまりはしないだろうなぁ、と思うと、やっぱり落語で正解だったのかな、と。まぁ、驚かせるエピソードが実話ではなく創作だから落語なんだろうけどさw
天狗裁きと蜘蛛駕籠
相変わらず花緑さんは枕よりも落語本編の方が面白かったっす。
噺家さんとしてはそれが正しい姿だと思いますが、でも、枕ですべるのはどうなんだろう?w
しーん、まではいかなかったけど、やっぱりちょっと空気が違っていたように思います。
蜘蛛駕籠の枕は面白かったけどね。
その蜘蛛駕籠、結構短かったから前座さん用の話なのかと思ってて、家帰ってちょっと調べてみたら本当はもっと長いそうで。この後の鶴瓶さんにらくだをリクエストしてしまったから自分のは短くしたのかなぁ、と推測。
こんな感じで話の調節ができるのも、すごいよね。
その日の演目を枕話しながら決めるってのもすごいけど。
で、ラスト、らくだ。
以前文珍さんで聞いたものよりも長くてびっくりしました。
これも帰って調べてみたら、本来は長いバージョンの話で、ただ、これ全部やると1時間位掛かるから、途中で終わらせる人もいる、って事でした。
そういう風に人によってアレンジが違うってもすごいよね。噺家さんって、演じ手でもあると同意に脚本家でもあり演出家でもあるって事ですよね〜。だから好みの噺家さん、とか出るんだろうな〜。
なんて感心しましたが、
実は私、この話があまり好きではなく、
ついでに鶴瓶さんの話方も、ちょくちょく聞き取れなかったり*2、人物の演じ分けがちょっと微妙なところもあったりで、私的にはちょっと外れでした。
この話、「物の出入りが多い上に、酔っ払いの芝居が入るなど演者にとって難解な話で、よく「真打の大ネタ」と称される」とウィキペディアには書いてあるんだけど、それは確かにそうなんだけど、まだまだ落語初心者の私は話の面白さに目がいきがちで演者さんの技量までは目を向けられてないんだろうなぁ。