「ベッジ・パードン」見ました

 
 三谷幸喜生誕50周年スペシャル企画(笑)第3弾「ベッジ・パードン」見ました。
 
 英国留学中の夏目漱石のお話で、「野村萬斎さんの現代っぽくない不思議な雰囲気」を表現する為の設定、とは本人の談。
 うん。確かに。前からあの喋りに違和感があったw*1
 本当は英語の台詞なんだけど、お客さんの為に日本語でお送りしてるんだよ〜、というていでやっているので、野村萬斎の喋りの違和感も、英語が不自由って事の演技なんだろうな〜、って思っていたら、途中ちょっとだけある、日本語の台詞を日本語でお送りしていますシーンでも変わらないので笑った。やっぱりこの人の喋りってなんか違和感を感じるw
 
 ベッジ・パードンとは、留学中の漱石の手紙にたびたび登場する女性で、彼女の言う「I beg your pardon」が「ベッジ・パードン」に聞こえる事から漱石が彼女につけたあだ名*2
 下町出身で育ちがあまり良くないけど元気が良くて健気で可愛いベッジに深津さん。ちょー可愛かったっす。キュートって言葉が非常に良く似合う。この子がほんっとに健気で良い子なんだ(しくり)。
 そんな彼女の弟役に浦井君。ちゃっかりしてて、良い人ではないんだけど、憎めない人。歌がもうちょっと聞きたかったけど、まぁ、普通の舞台だしね。ちょこっと歌ってくれただけでもよしとしよう。
 下宿先の先輩日本人役に、大泉洋。生の舞台で大泉さん見たの初めてです。親切ツラした良き先輩でも実は・・・って役を非常に好演されてました。でも漱石を嫌う理由は、正直、薄いなぁ、と思ったんだけど、そんなもんなのかなぁ。一応この後*3にもかかってたけどさ。
 んで、それ以外の役を全て浅野さん。下宿先の女主人とかその旦那さんとかその妹とか、漱石の英語の先生とかその友人(男女)とか、全て浅野さん。浅野さん、マジすげぇ。てか、浅野さんしか出来ない(笑)*4
 しかもそれがちゃんと生かされてるのにすげー感心した。
 なんてゆーかな。ドラゴンボールでサタンの存在意義を知った時みたいな感心?(笑)
 上手いなー、と心の中で大拍手しました。
 
 が、後は……面白かったけどね。コメディじゃないから大爆笑はないんだけどそこそこ笑いはあって、郷愁みたいな寂しさとかもあって、面白かったんだけど……長かった……もうちょっと短く出来ませんかね? 後半とゆーか終盤とか。
 引き込まれてる内は大丈夫なんだけど、そうじゃないと席が硬いのが腰に来て……年だなぁ(しくり)
 

*1:相方はそうでもないらしいので、私だけかも?

*2:ベッジと呼んでました

*3:日本に帰ってからの漱石

*4:あ、段田さんならいけそう?w