「桂文珍大東京独演会vol.5」見たした

もはや春の恒例行事となっている、国立劇場での文珍さんの独演会にいって来ました。
この独演会、リクエストで演目が決まるのが特徴で(つっても却下されたりオススメがあったりで誘導されてる感がかなりあるんですがw)、毎年文珍さんとお客さんとの掛け合いから始まるのですが、今年は入場時にリクエストペーパーが配られまして、
へ〜、集計取ってリクエストNo.1がトリになったりするのかしら?
と、周囲で悩んだり相談したりしてるお客さん達を尻目に、前々から見たいと熱望していた「地獄八景亡者戯」に即決で花マルを付けたのですが、今年もお客さんとの掛け合いで演目が決まりました・・・。
終演後に集計でも発表するのかと思いきや、そんなもんはどこにもなく・・・アノリクエストペーパーハナンダッタンデショーネ?

まぁ、それはおいといて、今日の演目はこちら。


前座さんの噺も含めて全部初聞きでした。

・煮売屋
聞いてる時は、身売屋って聞こえて、何だろう? って思ってたんですよね(笑)
まったく流行ってなさそうな煮売屋に入ったら、案の定食材がまったくなくて、それなら、と勧められたお酒も・・・という噺。
関西では、割と基本の前座噺らしいんだけど、聞いた事ないなぁ。って、前座さんが出られるような落語会にあまり行ってないせいもあるんでしょうねw
前座噺らしく、軽いさらっとしたお話でした。ただ最初の方がちょっと早口でヒヤリングが大変でした。関西弁にまだ慣れてないって事なのかなぁw

・ぞろぞろ
お店が流行るように神様にお参りしたおじいちゃんのお店では、売っても売ってもぞろぞろと上からワラジが出てくるというご利益があり、それを見た床屋さんが真似っこしてお参りをしたら・・・、とゆーお噺。
床屋さんが出て来たあたりでオチが見えましたねw
これも結構軽めのお話。ワラジがぞろぞろ出てくる描写がテンポ良くて面白かったな。

・帯久
あまり評判の良くない商店主(帯久)に無利子無証文無催促でお金を貸していた大店の旦那さん。その相手に百両持っていかれたのがケチの付け始めで次々と不幸に見舞われ終いには火事で全財産を失い更には身体も悪くして、やっと起き上がれるようになった数年後にお金を借りに行ったら昔の恩などなかったかのように冷たくあしらわれ、あてつけに店の裏で首を吊るか、いや、いっその事火を付けてやれ、と放火をしたけどあえなく失敗、奉行所に突き出されてしまします。さて、お奉行様のお裁きは・・・、とゆー噺。
関西弁だと悪い人がほんっとにムカつく位嫌な奴に見えますね〜(笑)。
途中から、こいつにはどんな天罰が下るんだろう? と、それを楽しみに聞いてました。お奉行様の見事なお裁きに内心大拍手でした。
人情噺って好きだなぁ。笑いはあんまりないけど(笑)

・憧れの養老院
「帯久」とは打って変わって、小ネタで笑い満載のお話でした。
うん。面白かった。いっぱい笑った。でも周囲の人ほど大爆笑出来なかったのは、席が最前列しかも演者さんの真ん前とゆー席のせいだと思われます。無理だよ! 目とか合っちゃうから(気のせいかもしれないけど)、リラックスできないって!!(笑)
何かこの公演に関しては運が良いらしく、去年も最前列だった気がします。
でも来年はちょっと後ろの席がいいなぁ(贅沢)