最近見た舞台3+2本

 ドラクエにかまけてついうっかりブログがおろそかに・・・
 一応後から見た舞台とかを振り返るために、一応ちゃんと書いておこう。
 感想とかはざっくりになるだろうけどw
 
 
・「アルジャーノンに花束を」 キャラメルボックス
 
 すげー良かった!(絶賛)
 今の所私的今年見た舞台No.1です(No.2は「シレンとラギ」って、シレンとラギ見たってブログも書いてない気がする・・・後で追加しよう・・・))。
 原作をずーっと読んでみたくて、でもなんとなく手を出しづらくて、で、舞台でやるなら是非見てみよう、と見に行ったら、大正解。マジ見て良かった!
 見ながら、「・・・レナードの朝?」って思ったのですが、こっちの方が全然古いんですよね。あっちはお医者さん視点だから結構客観的に見れたけど(それでも大号泣したけど)、こっちは当事者目線だから切なさがハンパない。
 手術前の現状、昔の思い出の登場人物のどれかにどっか自分とかぶる人間がいるからそこからじわじわと切なくなってくるし、もし自分がその立場だったら? って色々考えさせられたり、でもストーリーはガシガシ進んでいくからそこまで深く考えて落ち込むこともなく、3回くらい号泣しました。周りからもすすり泣く声が聞こえて、
 うん、あれは絶対泣く(断言)
 キャラメルボックスさん、ありがとう。また世界の名作シリーズ期待してます!
 
 
・三谷文楽『其礼成心中』
 
 初文楽です。
 人形って結構大きいんだ〜とか、え? 語り部さんは1人なの!? とか*1、色々と面白い発見はありました。人形を操る黒子さん(?)も次第に気にならなく、つーより私の場合は見えなくなったし。
 が、やっぱり初めて触れるものなのであまり集中できず、
 あと、私の「音楽はほぼ聞き流す耳」のおかげで、謡うように語る場面はほとんど記憶に残らず(途中で「心中天網島」が語られてたんだけど、まったく頭に残らなかった・・・orz)、
 お話も所々三谷さんっぽいな〜 という部分はあったけど、基本人情話なのでおっと驚かせるような部分もなく(その代わりちょ、ま、というツッコミ所はあったw)、見終わった後の正直な感想は、
 文楽ってこーゆーもんなんだな〜、というあっさりとしたものでした*2
 あ、途中の心中シーンはすごく面白かったです。
 舞台上に透明の幕を立てて、その内側で人形を動かして水流に翻弄される姿を表現していたのですが、本当に翻弄されてるように見えた! これって普通の役者さんじゃ絶対出来ないじゃないですか。だから人形ならではだ〜! と、感動しました、が、これもきっと正統派ではやらないんだろうなw
 
 
・「英国王のスピーチ
 
 ひーさまが可愛かった!!!!!
 ジャニーズのファンクラブでチケットを取ったので、前から2列目という好位置で見られました。ばんざーい。
 そしてきっと周囲も同じような人だったのでしょう。女性ばっか(笑)
 ひーさま可愛いポイントで、私が思わず「可愛い」と口走ってしまったシーンでは周囲の人もザワっとなっていたので皆同士。それがちょっと嬉しかったりw
 
 原作は映画で、もちろん見てないんですが(笑)、
 まぁ、映画紹介程度の知識+ざっくりした世界史知識で何とかなりました。
 脚本もだけど、演出も良かったんだろうな〜。ほとんどセットを置かないシンプルな舞台に好感が持てました。でかいセット使って何度も暗転or舞台転換が入る芝居ってあまり好きではないので。
 ただ、最初のシーンでバスタブに入っている裸のひーさまにお洋服を着せるお付きの人達がTシャツ+Gパンだったのにビックリしました(笑)*3
 スタッフさん!? と思っていたのですが、以後もちょくちょく小道具渡したり舞台転換(というよりもセットを移動させたり)したりしていたので、喋らないけど役者兼、なんでしょうね。面白い方法だな〜と思いました。それぞれにあった衣装作ってたら大変だもんねw
 
 役者さんたちも良かった〜。
 ひーさまの奥さん役の安田成美は毅然とした美しさを持ち、でも所々とてもキュートで可愛らしかったし、
 ローグ*4の妻役西尾まりは、安田成美とまったく対極の庶民! って感じだけど、キュートさでは負けてなかったし、
 ルーズベルト訳のラサール石井は、いつも伊東四郎一座等で見るまんまで面白かった(笑)し、(途中の1人芝居は誰のアイディアだったんだろう? すげー良かったw)
 だけど、やっぱり主役の二人!
 ひーさまと近藤さん! すげーーーーよかった!!
 何度も使ってる言葉だけど、二人共すっげーキュートでチャーミングなんだよ〜〜〜(じたじた)
 二人の対立とか友情とかそこがメインストーリーなんだけど、二人のキュートさもすっごく重要でした。所々ほんっとに可愛いんだもん。
 立場の違う二人が近づいたり離れたり、というのはこういう話の王道で、ちゃんとそこをしっかりと見せてくれたのでとても面白かったです。最終的にガッチリ結びついてからラストへの盛り上がりも見事だったな〜。
 最後のスピーチシーンは名シーンだと思います。そのちょっと前の二人の友情シーンも含めてね。
 
 今度WOWWOWでやったら見ようと思ってはいるんだけど、キュートさでは日本版の方が上だろうな〜(笑)
 
 
 って、ここまで書いて疲れたので、+2本はざっくり感想で。
 
・「シレンとラギ」
 登場人物達のろくでなしっぷりがたまらなく好きでした。
 特に藤原竜也
 なんでこの人こんなにろくでなし役が似合うんだろう(うっとり)*5
「へぇ、そうなんだ」
 は、私の中の今まで見た舞台の中の名台詞No.1です! ちょーーーー良かった。この台詞のためにDVD買ってもいいな、って位好きです。


・「飛び加藤」
 正直期待はずれでした。
 筧さん主役って事でかなり期待してたんだけどな〜。なんだろう、なんか中途半端な感じ。楓が主役じゃね? って途中で思っちゃったし。
 まぁ、加藤の過去に巻き込まれちゃった彼女を助けるっていう事でわかるんだけど、わかるんだけど、でもぉぉ、って感じ?w
 涼風さんは良かったな〜。特にラスト。こういういっちゃってる役演ると素敵ですね。
 いつもは悪かったりひねてたり苛められたりする役しか見てない細田くんが格好良かったのも意外で(笑)良かった。
 あ、あと、手妻は文句なく良かった! 一番前の席だったのでよく見えたしね。思わず目を見開いてみてしまいました。最後のシーンもきれいだったな〜。
 
 

*1:3人交互に演じてらしたけど同時に口を開くことはなかった

*2:多分、正統派からしたらとんでもない! って言われるものなんだろうけど、そこまでの知識ないので・・・

*3:もちろんおそろい

*4:言語聴覚士

*5:ろくでなし啄木もすごく良かった